「体重と体脂肪率の記録なんて、量った数字を記録するだけでしょ? コツなんて必要ないのでは」と思われた方。貴方は人間の面倒くさがりな習性を軽視しています。今回は、「ケータイを使って体重記録を簡便化するコツ」をご説明しましょう。
前回、健康管理の第一歩は体重測定を習慣化することからということで、「体重測定するためのコツ」をご紹介しました。今回は、「ケータイを使って体重記録を簡便化するコツ」をご説明します。
ただ漫然と体重計に乗るだけでなく、数字を記録していくことで、より効果的かつ意欲的に取り組めるようになります。ささいなことのようですが、振り返りの材料にもなりますし、気持ちの張りも違ってきます。
「体重と体脂肪率なんて、量った数字を記録するだけでしょ? コツなんて必要ないのでは」と思われた方。貴方は人間の面倒くさがりな習性を軽視しています(笑)。よくあるパターンは、Excelで表をつくり、そこに毎日数字を入力していくというもの。日付を並べ、そのヨコに数字を書き込んでいくだけなので、作業的には簡単なはずなのですが、実はこれが続きません。
理由は単純で、「PCを立ちあげるのに時間がかかるから」です。たったそれだけのことで、人間はおっくうに感じてしまうものなんですね。体重はさっと量って、ぱっとメモるのが鉄則。もたもたしていると忘れてしまいます。
そこで役に立つのが携帯電話。
メモ機能とメールのどちらでもOKですが、メモ機能には文字制限がありますし、ため込んだ数字はいつか吐き出さなければならず、結局手書きでコピーするハメになってしまいます。よって、経験上はメールのほうがあんばいがいいようです。
手元にケータイを用意して、量ったその場で自分宛にメールを送りつけましょう。タスクやアイデアを自分宛にメールして、ToDoリスト管理している方も多いと思いますが、体重&体脂肪率も同じ要領です。まず器を用意して、ひたすら放り込んでいきます。
私の場合、宛先は自分のGmailのメールアドレス。件名は「体重」、本文は体重と体脂肪率の2行だけです。タイトルで検索をかければ、一覧性も確保されて見やすいです。
体重管理を始めると、どうしても数字が気になり始めます。「どれくらい変化したかな?」と、送信した数字を毎日のように振り返るのは控えましょう。ここはぐっとガマンです。
意識すること自体は悪いことではないのですが、どうせ大して変化していません。仮に変化したとしても、計測のタイミング次第で体重は1キロくらいざらに上下します。そんな誤差に一喜一憂するのはエネルギーのムダなので、開始直後の2週間は振り返らないと決めておきましょう。そして、2週間後に振り返ったら、その次の2週間も同様に振り返らないようにします。
毎日きちんと測定してメールを送り続けている限り、その日の体重は記憶できます。もしも異変があればすぐに分かるはず。これで、自分の体重と体脂肪率を尋ねられても、即答できる状態ができあがります。
目標を達成するための工夫としてよくあるのが、「友人・知人に公言して後に引けない状況をつくり、自分にプレッシャーをかける」です。これと同じロジックで、体重、体脂肪率を公言していくと、想像以上にモチベーションがアップします。
しかし、「オレの昨日の体重はさ……」といちいち同僚や友人に毎日話すとウザがられますので、代わりにブログを使います。公開&実名でやるのが最も効果的ではありますが、さすがに抵抗感がありますね。そのへんは、無理のない範囲で選んでください。
体重と体脂肪だけをダラダラ羅列するだけでは物足りないのなら、その日にやったエクササイズ(ジョギング、筋トレ、サイクリングなど)もメモすると、体重の変化と運動の因果関係がつかめて一石二鳥です。体重と体脂肪率を公開するのに抵抗がある人は、その日やったエクササイズを公開するだけでも効果があるものですよ。
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