出荷台数が4000万台を突破し、注目の高いiPhoneの広告市場。「Next Advertising & Marketing 2009」でノボットの小林清剛社長が、iPhone広告市場の現状と今後の動向について講演した。
iPhoneとiPodの出荷台数は世界で4000万台を突破。リリースしたアプリは6万5000本、ダウンロード数は15億回以上と言われ、広告市場の広がりも大きい。
「Next Advertising & Marketing 2009」でノボットの小林清剛社長が、国内を中心としたiPhone広告市場の現状と今後の動向について講演した。
小林社長によれば、国内の広告代理店などの反応としては、iPhoneの広告市場には興味はあるものの、「iPhone対応のWebサイトが少ない」「国内のiPhone広告規模がどの程度あるかが不明」といった声をよく聞くという。
「国内でのiPhone(iPod)の出荷台数の140〜160万台のうち、ユーザーは若年層が50%を占める。そして、ブログで記述するなど比較的話したがり屋だったり、インフルエンサーが多い。マーケティングでは効果が高い」(小林社長)
小林社長は「どんな広告が打てるのか?」という質問を多く受けるとも言う。「Webリンクだけだと思っている人が多いが、音声、キャンバス、映像、App Store、動画(YouTubeなど)、iTunes、電話といった広告があることを知ってほしい」。主なメリットは5つ。
ほかのスマートフォンに比べ、iPhoneは一般のWebサイトへのアクセスが多い点も魅力と小林社長。日本市場では、少なくとも月10億、計算によっては25億のインプレッション、広告のクリック率は0.7〜2.6%と非常に高い数値を誇る。一方で注意点もある。「かわいい、かっこいいおならの音が聞けるような、ギミックアプリなどは広告効果は少ないが、Twitterのように毎日使うアプリの場合は効果が高い」。アプリの種類で効果に幅が出るため、出稿するアプリは厳選する必要がありそうだ。
小林社長は最後に、iPhoneの広告市場の今後のキーワードを挙げた。
2013年には、世界の携帯電話の総台数のうちスマートフォンが約4割になるとも言われている。「iPhoneの広告市場は立ち上がったばかり。どのようにこの市場に参入していくかを考える時期に来ているのではないか」
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