今回は週単位での計画を考えていきます。「フランクリン・プランナー・オーガナイザー」には、週単位でテーマを管理するための「1週間コンパス」というツールを付属。「刃を研ぐ目標」と「役割ごとの目標」を書き出すようになっています。
普段はオーガナイザーの表紙カバー裏のポケットに入れて使います。開くたびに1週間コンパスが目に入りますから、ここに書かれた役割を常に意識し、参考にしながら、それに沿ったタスクを日々のスケジュールに落とし込んでいくことで、重要な領域にフォーカスできるようになっていきます。
2009年も残すところあと数週間。「今年は充実した」という人ばかりではないはずです。来年こそは! と気持ちも新たにしている人も多いのではないでしょうか。誠 Biz.IDでは『人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー・オーガナイザー 完全攻略』をフィーチャーし、来年に備えるビジネスパーソンの力に役立てればと思います。
5回目の今回は、フランクリン・プランナー・オーガナイザーで、ビジネスの週間計画をどうやって立てていくかを説明します。
ここからは、週間単位での計画を考えていきます。フランクリン・プランナー・オーガナイザーには、週単位でテーマを管理するための「1週間コンパス」というツールが付属しています。これは、その週の「週間テーマ」を決めて記入しておく「ブックマーク」のようなもので、特に「刃を研ぐ目標」と「役割ごとの目標」を書き出すようになっています。
普段はオーガナイザーの表紙カバー裏のポケットに入れて使います。開くたびに1週間コンパスが目に入りますから、ここに書かれた役割を常に意識し、参考にしながら、それに沿ったタスクを日々のスケジュールに落とし込んでいくことで、重要な領域にフォーカスできるようになっていきます。
1週間コンパスは、なぜ「1週間」なのでしょうか。それは、1週間という単位が、役割に応じたタスクをスケジュールとして配置する上で、非常に合理的なスパンだからです。
週単位のスケジュールといえば、学校の時間割やテレビのプログラムなどがおなじみでしょう。ビジネスにおいても、休日や会議、定例会など週単位でパターンを組むのが通例となっています。
あなたの目標に沿った中間ステップを確実に反映するのが月単位の計画であるとすれば、その月単位の計画を確実に、また効果的に、さまざまな役割と上手にバランスをとって配置していくのが週単位の計画といえるでしょう。1カ月だと緊張感に欠けて間延びしやすく、1日だとあまりにタイトで息苦しい。その中間にある1週間だと、自分なりの枠組み、パターンの中で柔軟にタスクを配置でき、また調整も実行もしやすくなります。
年間計画、月間計画、週間計画、それぞれの期間に応じた計画の立て方があります。1週間は役割の計画ともいえます。
まず、上にある「刃を研ぐ目標」の書き方について解説しましょう。刃を研ぐための活動として、「肉体」「社会・情緒」「知性」「精神」4つのカテゴリーを設定しています。この4つの分野であなた自身の刃を研ぐことで、あなたの能力やスキルを鍛え、磨き、長期的に成果を出し続けられるパーソナリティへと成長させることを目的にしています。つまり、刃を研ぐとは、生涯をかけて行っていくべき自主トレといえるでしょう。
「肉体」は文字通り、体を鍛え、健康を保つための目標を設定します。その1週間だけでおしまいにするのではなく、習慣として身につけていければさらに理想的ですから、「朝のラジオ体操」「30分圏内は必ず歩く」「禁煙」など、あまり気張らず、身近で確実に行えるテーマのほうがよいでしょう。
「社会・情緒」というと少し分かりにくいかもしれませんが、1人の人間として日ごろからどういう心持ちで生きていくか、また社会や他者とどう向き合うか、ということです。「手紙を書く」「自分から話しかける」など、シンプルに、コミュニケーション能力磨きと考えてもかまいません。
「知性」では、あなたの価値観、大きな目標につながるものであれば、本を読む、映画を見るなど、ごく一般的なものでも全くかまいません。その場合は「企画関係の本を3冊以上読む」など、具体的な目標を挙げるとよいでしょう。
「精神」はあなたの精神性を磨くために必要だと思われる行動を考えます。何がそれにあたるのかは、あなた自身の考え方によって全く異なります。哲学を学ぶのもよいでしょうし、合気道やヨガ、太極拳などを心身両面からのアプローチも有効でしょう。「悪口をいわない」「苦手な人の長所を探す」などでもいいですし、ボランティア活動や音楽鑑賞でもかまいません。
1週間単位での目標ですから、あまり気張る必要はありません。どう実行するか、自分の中でしっかりイメージを描いて設定していきましょう。
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