賛否両論さまざまだった10連休も終わり、日常が戻ってきました。
“公休”だったゆえに、連休が終わった今も否定的な意見があちこちで相次いでいますが、個人的にはこれをきっかけに「休む権利」が尊重されるようになればいいと思っています。
そう。あのバカンスの国、フランスのようにです。
100年前は長時間労働の国だったフランスを変えた「ブルムの実験」については、こちらの記事(「1カ月の夏休み」は夢? 日本人の“有給の取り方”がズレている、歴史的背景)に書いてありますので、お読みいただくとして、今回は「労働の奴隷からの解放」について、あれこれ考えてみようと思います。
しょっぱなから個人的な話で申し訳ないのですが、実は私はこれまでゴールデンウイークとは関係なく働いてきました。理由は実にシンプル。「カレンダーと関係ない仕事」しか経験していないからです。
国際線のスッチー、お天気お姉さん、そして、現在に至っているので、まったくもって“公休”とは無縁です。特に今のように「書く」仕事がメインになると、連休はやり残した仕事をやる“残業期間”になるため、全く休めません。
コラムでは散々「豊かな働き方」について書いているのに、私自身が豊かさとは程遠い働き方をしていたとは情けない限りなのですが、フリーランスはしょせん末端の出入り業者です。先のことを考えれば考えるほど、「今ある仕事をきちんとやらなきゃ」と働きづめになってしまっていたのです。
しかし、今回は「休もう!」と強く決意。働き方改革のおかげで、「連休明け締め切りで!」といったオーダーも激減したので、4月29日のテレビとゲラチェックを最後に、5月6日までしっかりと休みました。
完全休暇を目指したので、一切仕事のことを考えない、メールも見ない、仕事関係の人とは連絡をとらない7日間です。
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