本記事は『人事実務』(2021年6月号)より「【特別リポート】社外経験を特別成長につなげる副業制度とライオン流の働きがい改革」を一部抜粋、要約して掲載したものです。当該号の詳細はこちらからご覧いただけます。
「クリニカ」などのオーラルケア製品や「キレイキレイ」などのハンドソープなど、暮らしを清潔に保つための消費財でおなじみのライオンは、2019年7月からライオン流「働きがい改革」を推進している。今回主に取り上げる副業も働きがい改革の重要な要素の1つである。その副業も社員が他社で働くだけでなく、他社からの副業者も受け入れている。
なぜ働き方ではなく働きがいなのか、また、どうして働きがいにおいて、副業が大事なのか。人材開発センターの統括リーダー、大道寺義久氏に話を聞いた。
同社は中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を掲げている。これは2030年に経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を実現するために、パーパス(存在意義)として「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」を定め、それを起点に2つの経営戦略である「サステナビリティ重要課題への取組み強化」と「3つの成長戦略の推進」を相乗的に推進して、サステナブルな社会への貢献と事業の成長をめざすというものだ。3つの成長戦略のなかで、働きがいにかかわるのは「変革を実現するダイナミズムの創出」である。
「変革に向けたダイナミズムの創出のためには、個人が自律的に働き、それが組織全体の変革の波とならなければいけません。個人が自律的に働くには、働きやすさだけでなく、働きがいをもつことが重要なのです」(大道寺氏)
その働きがい改革は「ワークマネジメント」と「ワークスタイル」「関係性」で構成される。ワークマネジメントで多彩な能力発揮を最大化し、ワークスタイルで効率のよい働き方を実践し、自律した個の躍動を促進するというシナリオだ。
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