Gizmodoの広告営業担当者が、スズキの担当者を名乗る相手にだまされて悪質な広告を掲載してしまったという。
ガジェット情報ブログのGizmodoに悪質な広告が掲載され、サイトを閲覧したユーザーがマルウェアに感染した恐れがあることが分かった。Gizmodo米国版が10月27日付で謝罪文を掲載して明らかにした。
Gizmodoやセキュリティ企業のSophosによると、問題の広告は先週掲載されたもので、スズキの広告に見せかけて悪質なコードが仕込んであった。Gizmodoの広告営業担当者が、スズキの担当者を名乗る相手に手の込んだ手口でだまされて掲載してしまったという。Gizmodo制作部では全員がMac OS XかLinuxマシンを使っていて気付くのが遅れたとしている。
影響を受けたのはごく一部のユーザーにすぎないとしながらも、もしポップアップが頻繁に表示されるようになった場合は「qegasysguard.exe」というファイルがないかどうかチェックし、ウイルス対策ソフトを使って自分のシステムが不正コードに感染していないかどうかを調べてほしいとGizmodoは呼び掛けている。
Sophosによれば、この広告を使ってばらまかれたのはウイルス対策ソフトを装ってユーザーから金銭をだまし取るタイプのマルウェアとみられる。有名企業を名乗って悪質広告を掲載させる手口は、米紙New York Timesなどの大手サイトも被害に遭っており、サイト管理者は新規の広告案件について十分な注意を払う必要があるとSophosは忠告している。
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