Intelは製品セキュリティに関するレポート「2024 Intel Product Security Report」を発表した。このレポートでは、AMDやNVIDIAといった競合他社とのセキュリティ比較も公開された。最もセキュアな製品を提供するベンダーはどこか。
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Intelは2025年2月10日(現地時間)、同社の製品セキュリティに関するレポート「2024 Intel Product Security Report」を発表した。このレポートでは、Intelが対処した脆弱(ぜいじゃく)性や、競合他社との比較を通じた業界内での位置付けも示された。
Intelはセキュリティをシリコンレベルから確保するという方針のもと、2024年に対処した脆弱性の96%を自社のセキュリティ保証活動を通じて発見したと報告している。特にIntelプロセッサに関する脆弱性は100%が社内調査によるものとされている。また、対処した374件の脆弱性のうち53%に対してバグ報奨金が支払われ、そのうち84%はソフトウェア関連の脆弱性であったとしている。
レポートではABI Researchによる独立調査結果を基にIntelが製品セキュリティ保証の分野で主要なシリコンベンダーの中で1位にランクされたことを強調している。セキュリティ開発ライフサイクルや脅威発見・対応、積極的なセキュリティ調査、セキュリティトレーニングなどの分野でリーダーシップを発揮していることが評価されたとしている。
さらにレポートではAMDやNVIDIAといった競合他社との比較についても触れている。主な比較は以下の通りだ。
Intelはレポートを通じてハードウェアを信頼の基盤とするゼロトラスト戦略を強調している。同社のセキュリティ保証は脅威の早期発見と対策に重点を置いており、今後も自社および業界全体のセキュリティ向上に取り組むとしている。Intelのバグ報奨金プログラムである「Project Circuit Breaker」を活用するとともに外部研究者との協力を強化し、より多くの脆弱性を事前に特定・修正することを目指すとしている。
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