「学校教育が十分だ」と思っている親はどのくらいいるのだろうか。幼稚園児を持つ親に聞いたところ、今の学校教育が十分だと思っている親は、わずか6.6%であることが、小学館集英社プロダクションの調査で分かった。全体の15.4%は「学校教育が十分」としているが、44.3%は「十分だとは思わない」と答えた。
「学校教育が十分」と答えた親を見てみると、小学校低学年の子どもを持つ親は18.5%、小学校中学年の親は17.7%。子どもの学年が上がると一旦十分だと思う親は増えるものの、小学校高学年の親は極端に減ってわずか2.9%。「低学年、中学年での学校教育への安心、信頼感が中学受験や学習の難易度の高まりによって一気に消えている傾向が見て取れた」(小学館集英社プロダクション)
また学校の授業を補うために「塾や通信教育などは必要だ」と思う親は、全体で60.7%(幼稚園児を持つ親は55.1%、小学校低学年61.0%、小学校中学年63.9%、小学校高学年73.5%)。一方、「なくても構わない」は6.8%にとどまった。
「教育、子育てについて責任を果たしている」と思っている親はどのくらいいるのだろうか。「責任を果たしている」と思う親は、未就学児の段階でもっとも低く、学年が上がるにつれて増えていることが分かった(幼稚園児を持つ親は8.1%、小学校低学年13.2%、小学校中学年19.7%、小学校高学年26.5%)。
また「どちらとも言えない」という親は、小学校中学年までは10%前後だが、高学年は20%と倍に(幼稚園児11.0%、小学校低学年12.3%、小学校中学年9.9%、小学校高学年20.6%)。「中学受験や高学年の学習難易度が上がることによって、親がフォローしようとしても思うように実践できず、その結果自分の責任を懐疑的に見ていると考えられる」(小学館集英社プロダクション)
インターネットによる調査で、幼稚園または小学生の子どもを持つ親938人が回答した。調査期間は7月20日から7月26日まで。
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