ドコモ口座、回線契約のないユーザーにも本人確認 eKYCも導入
「ドコモ口座」に銀行口座からチャージをする際に、ドコモ回線を契約していないユーザーも本人確認が必須となる。本人確認は「eKYC(オンラインでの本人確認)」とドコモショップで受け付けている。eKYCは最新版の「d払い」アプリから行う。
NTTドコモは、10月27日から「ドコモ口座」に銀行口座からチャージをする際に、ドコモ回線を契約していないユーザーに対して本人確認を必須とする。
23日時点で、ソニー銀行、西日本シティ銀行、肥後銀行、福岡銀行、みずほ銀行、三井住友銀行はドコモ口座へのチャージを継続しているが、本人確認をすることで、これら銀行からのチャージを引き続き利用できるようになる。
本人確認は「eKYC(オンラインでの本人確認)」とドコモショップで受け付けている。
eKYCでは運転免許証か運転経歴証明書のいずれかを使用し、「d払い」アプリから本人の顔や免許証などを撮影して本人確認を行う。10月27日10時以降に、最新版のd払いアプリをダウンロードするか、アップデートする必要がある。
ドコモショップでは、パスポート、マイナンバーカード、運転免許証、運転経歴証明書のいずれかを提出して本人確認をする。なお健康保険証での本人確認はできない。ドコモショップは27日10時以降に来店予約をする必要がある。
銀行口座の新規登録チャージの再開については、準備が整い次第、改めて案内するとしている。
これまで、ドコモ回線を契約していない人は、メールアドレスだけでドコモ口座を利用できた。2020年9月に発覚したドコモ口座への不正チャージがこれ以上起きないよう、非ドコモ契約者に対してセキュリティを強化した形となる。eKYCは2020年9月末までに導入予定としていた。
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