AR(拡張現実)空間に関する研究や議論を支援するAR Commonsは2月3日、渋谷の街を“ARミュージアム”化するイベント「SHIBUYA COLLECTION 2010 SPRING」を発表した。イベントの開催期間は2月9日から3月10日まで。
ARとは現実空間に電子情報を重ね合わせる技術で、近年ではモバイルデバイスのカメラ映像にインターネットの情報を付加するサービスが注目されている。今回の企画では、多くの人にARを体験してもらうことを目的に、ARを使った情報提供やARG(代替現実ゲーム)などを実施する。渋谷の各エリアに配置されたARコンテンツは、頓智ドットのiPhone向けARアプリ「セカイカメラ」で視聴できる。iPhoneを持っていない人も楽しめるよう、ライブパフォーマンスなどのイベントも用意した。また、Twitterのハッシュタグ#shibukoreで、体験者によるイベントの情報共有も募る。
イベントでは、NHKの歴史番組「タイムスクープハンター」の未公開映像や、渋谷で開催中の展覧会「フランス/日本:大学間交流プロジェクト『DOUBLE VISION』映像におけるフィクション/リアリティ」に関する情報、「ACROSS」編集部が約30年にわたり蓄積してきた渋谷のファッション写真などがARコンテンツとして展示される。また、頓智ドットが実施している、渋谷にかつてあった“恋文横丁”になぞらえたARイベントも楽しめる。
さらに、渋谷の街に点在するARイラストを探し出すARGを、ルーセント・ピクチャーズエンタテインメントが実施するほか、AR技術を探求するユニット・AR三兄弟が、アニメ「東のエデン」に登場するARシステムを再現し、特設会場で実際にシステムを体験できる。
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