「Sony Tablet」のコンセプトを紹介したのは、ソニー コンスーマープロダクツ&サービスグループ VAIO & Mobile事業本部 バイスプレジデント 副本部長の古海英之氏だ。古海氏は、Sony Tabletの使命として、「快適なエンタテインメント体験をユーザーに提供する」ことで、そのために、多彩なハードウェアとソフトウェア、ネットワークの融合と、優れた操作性を持つ製品を用意したという。
今回投入された2種類のSony Tabletには、それぞれ、“リッチメディアエンタテインメント”を提供するSシリーズと、“モバイル コミュニケーション エンタテインメント”に利用するPシリーズというコンセプトを反映している。このコンセプトに合わせて、Sony Tabletの使命である“快適なエンタテインメント体験”を実現するため、Sony Tabletに「4つの大きなソニーらしい特徴」(古海氏)を用意したとアピールする。
その1つが「優れたデザイン性」で、持ちやすさと持ち運びやすさを追求した本体のデザインとサイズ、重さだ。Sシリーズでは、本体の片側に厚みを持たせた偏重心デザインで、9.4型ワイドのディスプレイを搭載したタブレットデバイスでも片手で安定して持つことができるだけでなく、ユーザーに軽く感じさせることで長時間でも快適に使えるという。
Pシリーズでは、5.5型ワイドのディスプレイを2基搭載するが、こちらは、メール作成において1つのディスプレイにテキストを表示して、もう1つのディスプレイはソフトウェアキーボードを表示するなど、デュアル画面を機能的に利用することや、2つのディスプレイを1つの画面としてWebブラウジングで大きく表示するなど、多彩な使いかたが可能になると説明している。
古海氏が、「操作性、操作感にこだわりました」と紹介した第2の特徴が、「サクサク・エクスペリエンス」とソニーが名づけた操作性だ。クイックビュー、クイックタッチというソニー独自技術の採用で、画面のスクロールやWebブラウザの表示(必要な情報から先に表示していく)を高速に実行できるほか、タッチパネルの応答性能を向上させて、指のフリックに対する画面スクロールの追従性を高めている。
第3の特徴としては、ソニーが提供する複数のデバイスとの連携機能を紹介した。説明会では、Sony Tabletに保存した動画を、DLNA対応の液晶テレビ「ブラビア」に“投げて”再生できる機能や、90機種以上の機器で利用できるリモコン機能を紹介している。
第4の特徴は、ネットワークで提供される複数のエンターテイメントサービスだ。説明会では、ビデオ配信サービスの「Video Unlimited」、ソニーが運営する無料の画像共有サイト「Personal Space」、オンライン対戦サポートサービス「PlayStation Certified」、オンラインの電子ブックストア「Reader Store」が紹介された。
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