NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「MEDIAS LTE N-04D」は、NTTドコモの「Xi」サービスに対応するAndroidスマートフォン。2011年10月に発表された製品だが、この春モデルとして2月15日に発売された。これまで発表会などではモックアップや動作が制限されたデモ機しか展示されなかったので、あらためてボディのデザインやユーザーインタフェースなどをチェックしてみたい。
MEDIAS LTEのタッチパネルは、4.3インチのHD(720×1280ピクセル)表示液晶を採用した。大画面かつ高解像度ということで、PC向けWebサイトやHD動画も鮮明に表示できる。当然、ボディも大きくなり幅は約67ミリで、片手操作はちょっとむずかしいサイズ感だ。ただし、ボディの側面はΣ型に加工されていて、指の収まりは良い。それ以外は全体的に凹凸のないフォルムで、背面のカメラ部もフラット。ボディの厚さは約10.9ミリ(最厚部は約11.3ミリ)と、ぎりぎり1センチ台といっていいだろう。
なお、同じXi対応で防水仕様、4.3インチのHDタッチパネルを搭載する「ARROWS X LTE F-05D」(富士通製)は、厚さが約9.8ミリ(最厚部約9.9ミリ)と1センチ以下のボディを実現している。
ドコモのLTEサービスXiに対応し、最大通信速度は下り75Mbps/上り25Mbps。3GではFOMA HIGH-SPEEDに対応しており、非Xiエリアでの通信速度は下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsになる。F-05Dは下り最大速度が7.2Mbpsなので、こちらのスペックはN-04Dのほうが上回っている。
有効約810万画素のCMOSを採用したアウトカメラは、起動が約0.8秒と高速な「瞬撮カメラ」。この高速起動はホームアプリを“ホーム”に設定した場合で、それ以外(例えばdocomo Palette UI)では遅くなる。撮影間隔も約0.8秒と高速で連続撮影ができる(連写モードとは別)。インカメラは搭載しない。
ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信といった日本向け機能にも、もちろん対応している。ワンセグは録画も可能だ。ほかのWi-Fi機器に無線LANのアクセスポイントを提供するテザリング機能では、最大5台までの機器に対応する。また、低出力通信が可能なBluetooth 4.0に対応し、同規格に対応した腕時計「G-SHOCK」と端末を連携できる。メールや着信を時計側に通知したり、時計から端末のアラームを鳴らすことで、紛失や盗難に備えられる。対応するG-SHOCK「GB-6900」は3月の発売予定だ。
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