フリマアプリ「メルカリ」をご存知でしょうか。
メルカリとは、自宅で不要になったものを気軽に売り買いできる、若者に人気のスマホアプリです。フリーマーケットのように「値下げ交渉」ができることから、「フリマアプリ」と呼ばれています。
ところで、実際メルカリの中って、どんな雰囲気なんでしょうか。ユーザー層は? どんなものが売れているの? 出品者と購入者が直接やり取りして、トラブルにならないの? など、疑問は尽きません。
知らないことだらけの“メルカリ世界”。実際にのぞいてみると、想像よりももっと不思議で、もっとヘンテコで、いつの間にかゴミがゴミでなくなる素敵な世界だったのでした。
今日は皆さんに、わたしが探検してきたメルカリの不思議な世界を、ほんの少しご紹介致します。
歯科衛生士の学校に行っています。その様子をブログに書いています。出先でまんじゅうやアイスを食べるのが好き。ブログ「潰れそうな会社に勤めながら歯科衛生士を目指すブログ」、Twitter:@oshiri_genki
メルカリ世界において、大量に取引されている大人気の商品。それが、「使いかけの化粧品」です。
突然ですが、使いかけの化粧品って、世間では「ゴミ」と呼びますよね。買ってみたら思ったよりも色が濃かったり、においが好きじゃなかったり、化粧品って失敗しがちなものです。
捨てる以外の選択肢が存在するとは思えません。もう一度言いますが、世間はそれを「ゴミ」と呼ぶからです。しかし、メルカリでは、日夜使いかけの化粧品を中心に、多額の金銭が飛び交っているのです。
実際に検索してみると、人気ブランドのものから、定価1000円程度のプチプラコスメまで、本当に山ほど出品されています。どうやら、販売価格は「使用回数」と「残量」によって決定されるらしく、出品者は商品の説明欄に「何回使用したのか」を記載した上、残量が分かるような写真を添付するのがマナーとなっているようです。
特に、化粧品口コミサイト「@cosme」(アットコスメ)で上位にランクインしている商品はとても人気で、美品であれば定価の半額以上で売れていることも。
さらに見ていくと、「新品だけど割引率が低い」ものは売れにくい傾向があることが分かってきます。新品よりも、「使いかけだけど安い」方が人気! なんとも驚きの世界です。
ここから推測するに、化粧品を売買するユーザーの多くは中高生の女の子なのではないでしょうか。プチプラコスメといえども、中高生にとって1000円は大金ですよね。お金はあんまりないけど、おやつも食べたいし、プリクラも撮りたいし、流行のコスメも欲しい〜!
そんな女の子たちが、お小遣いやバイト代をやりくりして、メルカリで化粧品を買っているのかもしれません。つまり、「誰かが使って減った分」=「足りなかったお小遣い分」ということです。なんだか、買える分だけ買う量り売りみたいで面白いですね。
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