iPad Pro 10.5インチが想像以上に使い勝手が良い。WWDCの基調講演翌日から使い始めているが、かなり気に入っている。いまはアップルからの貸与品を使っているが、すでにキャリアのオンラインショップには購入予約を入れており、届くのを心待ちにしている。
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2017年6月17日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。
iPad Proで頻繁に使っているのが、原稿執筆だ。このメルマガなら1本1000文字強、日経新聞電子版の連載なら2500文字程度の原稿を書くのだが、iPad Pro 10.5インチとスマートキーボードの組み合わせで難なく執筆している。
iOS10とワードアプリのせいか、サクサクと反応良く、文字が打ち込めるのが気持ちいい。スマートキーボードも普段、MacBookを使っているユーザーであれば、違和感なく打つことができる。JISキーボードになって、本当に使いやすくなったように思う。
日本語変換能力には関しては、余計な予測変換をされることもあり、不満を感じることもあるが、それでも原稿は問題なく書けている。
オプションのSDカードリーダーを使い、SDカードから写真を読み込むということもしている。SDカードに大量に写真が保存されていると、読み込むのにかなり時間がかかるのはストレスだが、写真アプリで、記事に必要な写真を選び、トリミングや補正をしたのち、原稿と共に送信するということも可能だ。
セルラー版で、いつでもどこでも常時、ネットにつながっているというのも、ノートパソコンにはない利点だ。
iOS11になれば、ファイルやフォルダ管理もかなりやりやすくなる。
ひょっとすると、iOS11とiPad Proの組み合わせは、今後、ノートパソコンの存在を脅かす存在になるのではないか。大半の人がノートパソコンよりも、iPhoneとほぼ同じ操作性のiPad Proのほうが、親和性が高いように思える。もちろん、動画編集やデザインなど、高い負荷がかかる作業はMacやMacBookで行なっていくことに変わりはないが、一般的な学生やビジネスマンであれば、iOSで事足りる時代が来るような気がしている。
アップルとしては、低迷するiPadのコテ入れのためにiOS11を強化したのだろうが、意外にも、その効果が効きすぎてしまっているように思う。
アメリカでは、教育現場でChromebookが人気のように、高いスペックのパソコンが求められる時代ではなくなっている。
そう考えると、ChromeOSやiOSといった比較的ライトなOSとハードウェアの組み合わせが、今後、主流になってきてもおかしくはなさそうだ。
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