2020年の新型iPhoneとして発表されたのは、「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」の4機種。何が同じで何が違うのか、スペックから分かる範囲を整理した。
発表されたiPhone 12シリーズ4機種
まず、4機種共通の主な機能は以下のようになる。
- iOS 14をプリインストール
- より高速になったNeural Engineを搭載したA14 Bionicチップを搭載
- ディスプレイは全てSuper Retina XDRディスプレイ(有機EL)でコントラスト比も同じ(200万対1)
- 全てFace IDを採用、Touch IDには非対応
- 5GはSub-6GHzに対応(日本向けモデルはミリ波をサポートしない)
- 磁力で付くMagSafeアクセサリーとQi準拠のワイヤレス充電をサポート
- デュアルSIMでeSIMをサポート
- Apple Payや防水(IP68)をサポート
- 外部接続端子はLightningのまま
12と12 miniは、サイズと重量、画面サイズの違いからくる解像度や連続使用時間の違いを除けば、機能的には全て同じだ。価格はminiの方が12よりも1万円ほど安く、iPhone 12 miniの64GBが7万4800円(税別、以下同)で新型iPhoneの中で最も安い。一方、iPhone 11 ProとPro Maxはサイズが異なる程度で機能的に同等だったのに対し、今回のProとPro Maxは主にカメラ機能が大きく異なっている。
iPhone 12とiPhone 12 miniはサイズ以外に大きな違いはない
次に、画面サイズ、本体サイズが同じ12とProの主な違いを見ていこう。
- 本体サイズは同じだが、重量はProの方が20g以上重い
- 画面サイズはともに6.1型だが、最大輝度はProの方が高い
- 12はデュアルカメラ(超広角+広角)、Proはトリプルカメラ(超広角+広角+望遠)。画素数は全て1200万で統一
- ProはLiDARスキャナーを搭載し、それを活用してナイトモードでもポートレートモードを利用できる
- ProはApple ProRAW形式での撮影に対応
- カラーは12がブルー、グリーン、(PRODUCT)RED、ホワイト、ブラックの5色、Proはパシフィックブルー、ゴールド、グラファイト、シルバーの4色
- ストレージ64GBを選べるのは12(12 miniも)、512GBを選べるのはPro(Pro Maxも)
iPhone 12とiPhone 12 Pro
ハイエンド系、12 Proと12 Pro Maxの違いは以下の通りだ。
- Pro Maxの方がディスプレイが大きく(Proが6.1型、Pro Maxが6.7型)、重量も39g重い
- 連続使用時間はPro Maxの方が長い
- 広角カメラのセンサーや画素はPro Maxの方が大きい(従来よりもセンサーサイズが47%大きくなり、1.7㎛に。Proは1.4㎛)
- Pro Maxはカメラの光学式手ブレ補正がセンサーシフト式(センサーだけを動かして安定させる仕組み)
- Pro Maxの光学ズームは2.5倍(Proは2倍)、デジタルズームは最大12倍(Proは最大10倍)
- 価格はPro Maxの方が高い(Proが10万6800円から、Pro Maxが11万7800円から)
iPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxは、サイズ以外にカメラの違いもある
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