顔が付いたスマホの登場である。いきなり顔が現れるのである。これでカメラを向けられると、多分ほんのりと笑う。むすっとするのは難しい。
それがモトローラの折りたたみ式スマホ「razr 5G」。わざわざガラケー時代に一世を風靡(ふうび)したRAZRのデザインコンセプトを受け継いでいるところがモトローラっぽいとこだ。
往年のRAZRシリーズを知らない人もいるだろうから、並べてみた。
手元に私が昔使っていた「M702iG」(RAZR V3xのドコモバージョン)があったのだ。2006年の製品だ。往年のRAZRと最新のrazr。縦横比が全然違うけど、顎の部分のデザイン何かそっくりだし、今の大画面スマートフォンでも折りたためば昔のケータイとあまり違わないのだ。
でもって、往年のケータイ同様、これをかぱっと開くのである。
アウトカメラは見ての通り1つ。4800万画素で(撮影時は4画素を混合して1つにするので実質1200万画素)光学式手ブレ補正付。レンズはF1.7で焦点距離は35mm判換算で26mm相当とスペックはなかなかいい。
ただ、顔が出るのである。あまりにこの顔が面白かったので、人物撮影の話から。
razr 5Gを開き、カメラを起動して撮る。ここまでは至って普通なんだが、カメラが「人物」を認識すると、背面のサブモニター(2.7型でタッチパネル付き。800×600ピクセル)にアイキャッチアニメとして、顔が出現して動くのである。
だいたいにして画面上のアニメは笑顔を作ってくれるので、撮られる方もつられやすい。
これは人物を認識したときにだけ出現する。カメラを起動するたびに顔になるわけじゃないのでご安心を。
撮り終えると、このサブモニターに撮影後のプレビューを表示してくれる(インスタントレビュー)。どう撮られたか確認できるし、アイキャッチアニメではなく、常にプレビューを表示することもできるので、被写体が表情や角度を自分でチェックすることもできる。
これは子どもとか連れ合いとか友人とか撮るときウケそう。
では肝心の画質はどうかというと、これがなかなかいい。肌の色もしっかり出ていて不自然さがない。
こういうデザインの端末だと(ケータイ時代の感覚で)つい縦位置で撮っちゃいがちなので、次は横位置で撮りたい。
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