ソニーは9月10日、今期はハイエンドモデル「Xperia 1 VI」、より価格を抑えたハイエンドモデル「Xperia 5 V」、ミッドレンジモデル「Xperia 10 VI」の販売を継続する方針を明らかにした。2024年内にXperia 5 Vの後継モデルは登場しない。
例年、秋頃に登場したXperia 5シリーズだが、「5シリーズをご利用していた方々が、1シリーズに移行している」こと、「お客さまが買い換えたいタイミングで新商品を選択する傾向が増えている」こと、「小型端末に対する一定のニーズはあるが、大画面端末に対するニーズが強くなっている」ことなどから、ソニーは今期、Xperia 5 Vの販売継続を決めたとしている。
Xperia 5 Vは、上位のフラグシップモデル「Xperia 1 V」と同じ2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を採用した他、画質劣化を抑えながら光学2倍相当のズームができるなど、横幅約68mmのコンパクトなボディーでありながらも、上位モデルに近い性能や特徴を持つ。ソニーストアにおける販売価格はXperia 1 Vが15万9500円(税込み、以下同)、Xperia 5 Vが12万9800円となっている。
携帯電話市場全体を見ても、コンパクトなボディーで握りやすいスマートフォンは年々減少している。Appleの「iPhone 13 mini」も、すでにAppleのラインアップから姿を消している他、ミッドハイの「BALMUDA Phone(バルミューダフォン)」も9月30日で販売終了となる。横幅が68mm程度のスマホの選択肢としては、「Zenfone 10」も選択肢の候補だったが、ほどんどの販路で終売となっている。
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