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ChatGPTで引用リプライ機能を使ってスマートにチャットを進めるChatGPT使いこなし術

» 2025年01月16日 13時19分 公開
[井上晃ITmedia]

 ChatGPTとのやりとりが長くなってくると、生成された回答の一部分を指定して、話題を展開することが増えてくる。ただ、「この部分をもっと解説して」「この方向性で進めて」と指示するたびに、該当箇所をコピーアンドペーストするのはおっくうだ。特に、長いテキストをプロンプトの入力欄にペーストしなくてはならないような場面では、スクロールが必要になり、視認性も悪くなりがちである。

 しかし、Web版のChatGPTでは引用リプライ機能が利用できる。これを使えば、ChatGPTの生成した文章の一部を選択した状態で、深掘りの質問や指示をすることが可能だ。本記事では、一見しただけでは見落としがちな同機能について、使い方を紹介していきたい。

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引用リプライ機能の使い方

 この機能は見逃しやすいものの、操作は自体はとても簡単だ。具体的には、ChatGPTが生成したテキストを選択し、上部に表示される「”」(引用符、クオーテーションマーク)をクリックするだけ。これで選択したテキストを引用した状態となり、その前提でプロンプトの入力欄に質問や指示を書き込める。

photo 例えば、コーディングなどをテーマにしたスレッドでは、生成されたテキストが長くなり、コピペでの部分指定をするのが長くなりがちだ
photo そんなときは、一部の記述を指定した状態で、上部に表示される「”」をクリックしよう(ちなみに、ポインターを重ねた段階で「返信します」という機能説明が文字で表示される)
photo プロンプト入力欄の上部に引用箇所が表示されるので、この引用を前提にプロンプトを入力して送信しよう。なお、もし引用を取り消したいときには、右端「×」をクリックすればOKだ
photo ここでは、引用箇所についての解説が表示された

 なお、上の例では、短い文字数の指定しかしていないが、長いテキストも指定できる。例に挙げているC#のコーディングであれば、メソッド単位で指定しても、数十行のスクリプト全体を指定しても、引用リプライで指定できる。

photo 複数行に記述されたメソッドを指定して引用し、「この記述の意味を解説してください」とプロンプトを入力している様子

 もちろん、コーディングのような小難しいテーマでなくても活用できる。例えば、夕食のレシピ案について、解説を少なめに指定しつつ、数を挙げておき、気になったものがあれば、それを引用して詳しいレシピを説明させるといった使い方などが便利だ。

photo 献立のレシピ案を挙げる際に、あえて説明を簡単に留めておき、気になる案を引用して深掘りしていく
photo 「これについて」などの指示語を使えばよいので、プロンプト入力時の負担が軽くなる

スマホアプリからは利用できない

 ChatGPTはスマートフォン向けのアプリも展開されているが、こうした引用リプライ機能については、現時点で利用できないようだ。手間はかかるが、引用したい箇所をコピーして、プロンプトの入力欄にペーストする手順が必要になると理解しておこう。こうした引用リプライ機能を使いたい場合には、PCからWeb版のアプリを開くと良い。

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