コラム
Androidケータイは出足好調、iPhoneも「諦めたわけではない」――ドコモの山田社長:ふぉーんなハナシ
NTTドコモの山田隆持社長が、2008年の冬モデルから導入した新シリーズの販売概況に言及。昔はハイエンドモデルの人気が高かったが、新シリーズの導入で状況が変わってきたという。
7月30日の決算会見に登壇したNTTドコモの山田隆持社長が、端末の販売概況に言及した。
ドコモ端末は2008年冬モデルから、それまでの90xiシリーズ、70xiシリーズという分類をやめ、「STYLE」「PRIME」「SMART」「PRO」という新たな4シリーズ構成で製品を投入。“ハイエンドとミッドレンジ”という分け方ではなく、“生活やスタイル”で製品をカテゴライズすることで、ハイエンドに集中していた端末販売を分散させることに成功した。山田氏によれば、新シリーズの累計販売台数は650万台で、STYLEとPRIMEのシェアがそれぞれ40%だという。
スマートフォンを中心としたラインアップの「PRO」シリーズのシェアは5%程度とまだ低い水準にとどまっているが、日本初のAndroidケータイとして投入したHTC製の「HT-03A」は、これまで投入したBlackBerry端末やWindows Mobile端末に比べて「出足が好調」だと説明。現状のユーザーはPCのノウハウやスキルを持つ人が中心だが、今後はさらにすそ野を広げる取り組みをしたいと意気込んだ。「iPhone」の投入についても「諦めたわけではない」と、ふくみを持たせている。
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