ユニリーバのボディソープ「AXE」(アックス)のTwitter連携プロモーションがユーザーの批判を受け、このほど中断された。ユーザーがフォローしているが相手からはフォローされていない「片思いアカウント」をランダムにリムーブ(フォローを解除)するようになっており、「不快」「迷惑」という声があがっていた。
同社は「“片思い相手”に自分の存在を気付かせ、コミュニケーションのきっかけ作りになればと思った。批判は真摯(しんし)に受け止め深くおわびする」とし、9月9日までにTwitter連携サービスを中断。内容を改善し、近日中に再開する予定だ。
キャンペーンは「AXE SHOWER-NAVI」という名で、AXEの洗浄力をPRする内容。サイトにアクセスし、Twitterと連携(OAuth認証)させると動画がスタート。お風呂で体を洗う男性の元に洗面器とたわしを持った「三助さん」が現れ、AXEで男性の体を洗い上げる。
動画の終盤、「自分の片思いアカウント@○○を三助さんにさっぱり洗い流してもらった」と表示され、片思いアカウントを1つリムーブ。そのことをユーザーのTwitterアカウントからツイートする。ツイートには削除した相手のアカウント名が含まれるため、相手がリプライをチェックすれば、リムーブされたことが分かるようになっている。
同サイトでTwitter連携する際、「三助さんの妙技で思いがけないものまで洗い流されることがあります」と注意書きが表示されるが、具体的に片思い相手を自動リムーブすることまでは説明されず、ユーザーは動画の終盤になって初めてフォローが外されたことに気付くことになる。
同社は「片思いアカウントへのフォローを解除することで、相手に自分の存在を気づかせる機会を作り、コミュニケーションを図るきっかけ作りになればと考えた。リムーブされたアカウントを再度フォローしつつ、『思いがけない洗浄力でフォローが解除されてしまいました。またフォローします。よろしく』といったツイートで、片思いの人とコミュニケーションできるツールを目指した」と狙いを説明する。
ただ「不快な思いをしたというご指摘・ご批判があり、その点は真摯に受け止め深くお詫びを申し上げます」と謝罪。9日までにサービスを取り下げ、改訂版の制作に取りかかったという。
改訂版では、事前にユーザーの承諾が必要な仕組みを導入し、「洗い流す力をより楽しめる『wash up movie2』を近日公開する」としている。「AXEボディソープなだけに、過去につきましてはきれいさっぱり洗い流していただけると幸いです」(同社)
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