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“不倫SNS”「アシュレイ・マディソン」国内会員が世界最速ペースで拡大中ねっと部

» 2013年11月22日 16時40分 公開
[ITmedia]

 トップページには「人生一度。不倫をしましょう」──既婚者向けSNS「アシュレイ・マディソン」が、日本上陸から約5カ月で63万人を超える会員を集めている。11月22日は「いい夫婦の日」。日本の離婚率は世界各国に比べ高くないが、運営会社は「不倫に対してはワールドクラスの意欲がある」と日本市場を有望視しているという。

photo 「人生一度。不倫をしましょう」とうたうトップページ

 「マディソン郡の橋」を思わせないでもないサイト名の同SNSは「既婚者のために作られた恋人探しのサイト」をうたう。「会員のほとんどは、既婚者です。なので自分の婚姻状況を隠したり、言い訳を考えたりする必要はありません」。登録は無料だが、男性が女性にメッセージを送る際に有料のポイントが必要になる仕組みだ。

 運営するのはカナダ・トロントに拠点を置くAvid Life Media。「不倫王」とも呼ばれる創業者のノエル・バイダーマンCEOがプロスポーツ選手の弁護士を務めていたころ、選手が女性問題に悩まされるのを見て既婚者向けの出会いの場を思いついたという。2002年にサービスを開始し、現在は30カ国で展開。会員数は2200万人に上っており、アメリカが約1300万人と半数以上を占める。25日には日本、香港に続きアジア3番目となる台湾で始める予定だ。

photo 日本の会員数はオーストラリアに次ぐ7位に

 日本では今年6月下旬にサービスを開始したばかりだが、テレビ番組にも取り上げられ、検索などでたどりつく人も多いようだ。11月20日時点の会員数は63万6624人に上り、同社によると63万人に到達したペースは世界最速。女性比率は4割で、海外の3割に比べて高め。都道府県別では東京都が約16万人で最も多い。

 バイダーマンCEOは日本市場に「巨大なポテンシャル」を感じており、米国に次いで日本が第2位のマーケットになる可能性が高い、という。「不倫を求める多くの人は離婚したいわけではなく、家では得られない親密さや性的欲求を満たしたいだけ」「アシュレイ・マディソンは、結婚を破壊することなくむしろ救うサービス」ともいう。

 一方で、同サイトについて報じたBloombergの記事では、ベストセラー「愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史」の著者である人類学者ヘレン・フィッシャー氏が「人間の弱さを食い物にしている。それで金を稼いでいるなら『ポン引き』のようなものだ」と批判している。記事によると、「バイダーマン氏は時に身の危険を感じるという」。

ねっと部

ハードでソフトなITニュースの合間にネット上の面白いモノ・コトをお伝えする部活動。正式には「ITmedia学園ニュース科インターネット部」、略して「ねっと部」(たぶん)。部長はめがね(予定)。


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