理化学研究所は4月7日、小保方晴子・研究ユニットリーダーなどが英科学誌「Nature」に発表した「STAP細胞」論文に不正があった問題で、再現実験の詳細を説明する記者会見を開いた。
Nature論文の共著者で、再現実験の研究実施責任者を務める理研CDBの丹羽仁史プロジェクトリーダーは会見の冒頭、「このたびは共著者の1人としてこのような事態に至ったことを心よりお詫び申し上げます」と述べた。
さらに「STAP現象については、今後一切の予断なく検証実験を進める。多方面の研究者と議論を深め、再現に資する実験手法の知見などは随時発信していく。研究者コミュニティーには、科学的検証にご理解・御協力のほどをお願いします」などと話した。
丹羽氏はNature論文の撤回に同意しており、STAP細胞の存在については、「あるかどうか分からない」という立場。「あるかどうかを知りたいというスタンスから、検証実験に参加することにした」(同氏)
再現実験の総括責任者は理研CDBの相澤慎一特別顧問が務める。相澤氏は「理研CDBはSTAP現象・細胞が本当に存在するかを是非明らかにしたい。中核となる細胞レベルの検証は丹羽が、マウスレベルの検証はわたしが責任を持つ」と述べた。
検証は約1年にかけて実施。開始4カ月をめどに中間報告、実験終了をもって最終報告を行う。
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