米Microsoftは6月1日(現地時間)、次期OS「Windows 10」の無償アップグレードのシステム要件やエディション別のアップグレード先についての説明ページをサポートサイトに開設した。
Microsoftは同日、無償アップグレードを7月29日に実施することも発表した。OEM版や無償アップグレードの対象外であるエンタープライズエディションの発売日については、まだ発表されていない。
同社は3月に最低限のシステム要件を発表したが、今回はより具体的になっている。記載事項はプレリリースバージョンに関するもので、変更する可能性はあるという断り書きがある。
エディション別のアップグレード先は以下の通り。Windows 7の場合はProfessional以上が、Windows 8.1の場合はPro以上が、Windows 10 Proにアップグレードする。なお、無償アップグレードするにはWindows 7、8ともに最新版にしておく必要がある。エディションが分からない場合はこちらで確認できる。
既報の通り、Windows 7 Enterprise、Windows 8/8.1 Enterprise、Windows RT/RT 8.1の各エディションはこの無償アップグレードの対象外だ。
システム要件は基本的に3月の発表と変わらないが、ディスプレイの解像度が800×600以上となっていたものが1024×600に変わった。(Insider Programのシステム要件とは変わらず。)
プロセッサ | 1GHz以上のプロセッサまたはSoC |
---|---|
メモリ | 32ビットは1Gバイト、64ビットは2Gバイト |
HDDの空き領域 | 32ビットは16Gバイト、64ビットは20Gバイト |
グラフィックスカード | DirexX 9以上(WDDM 1.0ドライバ) |
画面解像度 | 1024×600 |
ウイルス対策アプリは、アップグレードの際に設定のみ残して一旦アンインストールされ、アップグレード後に最新版がインストールされ、従来の設定が適用される。有効期限が切れている場合は、Windows Defenderが有効になる。
PCにプリインストールされていたアプリの中には削除されるものもある。Windows 7のソリティアなどのゲームは削除される(Windows 10版がインストールされる見込み)。互換性に問題のあるアプリについては、「Windows 10を入手」アプリがその一覧を表示し、それらのアプリの削除を承認するとアプリを削除し、アップグレードを実行する。
Windows Media Centerは削除され、DVD視聴のためには別途DVDのためには再生アプリが必要になる。
Windows 7のデスクトップガジェットは削除される。
その他の注意事項については、Microsoftのサポートページを参照されたい。
アップグレード可能なWindowsを使っている場合、タスクバーの通知領域に白いWindowsアイコンが表示され、これをクリックすると表示されるウィンドウでアップグレードの予約ができる。
予約しても7月29日にいきなりアップグレードが始まるわけではなく、アップグレードのスケジュールを設定できる。
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