ねこを庭先に集めて楽しむスマートフォンゲーム「ねこあつめ」が海外でも人気を集めている。日本語版しか公開されていないが、ここ最近のダウンロードは3〜4割が海外から。ユーザーインタフェースが簡便なので日本語が分からなくても操作が理解しやすく、ユーザー同士の口コミで人気が広がっているようだ。
ねこあつめの企画・開発に携わったヒットポイントの高崎豊さんは、海外での人気に「予想外」と驚き、「日本でしか通じにくいニッチな“ネタ”も結構盛り込んでいるので、そのへんは恐縮。(海外ユーザーに)申し訳ない」と話している。海外向けのローカライズも検討中だ。
ねこあつめは、庭先にえさとおもちゃを置き、ねこが寄ってくるのを待つだけの“放置”ゲーム。えさやおもちゃの種類によってさまざまなねこが遊びに来てくれ、庭がねこだらけになる。ユーザーインタフェースの文字はほとんどが平仮名で、メニューはイラストアイコン付き。おもちゃやえさは画像から選ぶことができ、操作に迷いにくいつくりになっている。
累計ダウンロード数(iOS/Android)は500万。ここ最近のダウンロードは約3〜4割が海外からという。アジア圏のユーザーが多く、最も多いのは中国から。北米(米国・カナダ)のユーザーも中国に匹敵しており、アジア圏では中国に次いでタイが多いという。
海外のユーザーも日本のユーザーと同様、ねこを庭先に集め、その画像をSNSにアップするなどして楽しんでいるようだ。「#nekoatsume」でTwitter検索すると、各国のユーザーが庭先の画像などを投稿して楽しんでいる様子が分かる。中国の短文投稿サイト「Weibo」にも投稿が集まっているほか、英語圏のソーシャルニュース&掲示板サイト「Reddit」でもねこあつめの話題が盛り上がっている。
米国の図書館員の間で人気を集めていることは日本でも話題になった。ニューヨーク市立大学クイーンズ校の図書館員が、日本語が分からなくても簡単に操作を理解できるユーザーインタフェースに感心し、「学生がデータベースや図書館の資料を扱う際も、同じような感じでできないだろうか」などとブログにつづっている。
「海外でも評価いただけるとは予想していませんでした」――高崎さんは海外での人気に驚く。
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