米Twitterは3月1日(現地時間)、複数の新たな嫌がらせ対策を発表した。向う数週間中に全ユーザーに“ローリングアウト”する。
匿名で複数のアカウントを作れるTwitterでは、立ち上げ当初から特定ユーザーへの嫌がらせや無責任なツイートの投稿が後を絶たない。ジャック・ドーシーCEOは嫌がらせ対策を同社の重要課題の1つとして対策を約束している。実際に、その約束後、次々に対策を打ち出している。
今回発表されたのは以下の4つの対策だ。
通知設定のUIが少し変わり、選べるフィルターが増える。「クオリティフィルター」「ミュートするキーワード」に加え、「Advanced Filters」(英語版での項目名)が追加され、これをタップするとプロフィール画像を設定していない(画像が初期設定の“たまご”のままの)ユーザー、メールアドレスを確認していないユーザー、電話番号を確認していないユーザーをそれぞれミュートできる。従来の「フォローしているユーザーのみ」はAdvances Filters下に「フォローしていないユーザー」として移動した。
スパム目的などで乱造するアカウントなどはプロフィール画像を設定する手間を省くことが多いため、その対策として有効そうだ。
2016年11月の嫌がらせ対策で、通知タイムラインでの指定キーワードを含むツイートのミュートを可能にしたが、さらにタイムラインでもミュートできるようにする。
通知設定の「ミュートするキーワード」で、ミュートする場所(通知タイムラインだけかタイムラインからもか)、ミュートする相手(フォローしている相手のツイートはミュートしないかどうか)、ミュートする期間(24時間、1週間、1カ月、永久)を指定できる。
期間を設定できると、何か事件が起きて急に不快な意味を持ってしまったキーワードを騒ぎが鎮火するまでミュートするといったことが可能だ。
たとえユーザーからの報告がなくても、Twitterのアルゴリズムが問題ありと判断したアカウントの行動を制限する。例えば、そのアカウントのツイートをフォロワーにのみ表示する。
判断基準は、アカウントが頻繁に「Twitterルール」に違反したかどうか。
Twitterはこのアカウントへの制限は「アカウントがルールに違反したというアルゴリズムの判断が確実だと考えられる場合にのみ実施する。このツールはまだ採用したばかりで、われわれはミスを犯すかもしれないが、改善していく」としいている。
ユーザーからの嫌がらせ報告に対し、従来より明確な進捗報告を行うようにする。Twitterが報告を受け取った時、その報告に基いて何らかの対策を講じた時にそれぞれ報告者に通知タブで通知する。
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