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新型コロナウイルスの解析、分散コンピューティングで誰でも参加できるように 「Folding@home」が対応

» 2020年03月15日 07時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

 分散コンピューティング技術を使った医療研究プロジェクト「Folding@home」はこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の解析に対応したと発表した。専用ソフトをPCにインストールして起動すると、CPUやGPUの処理能力を使って解析に参加できる。

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 Folding@homeは米スタンフォード大学を中心としたタンパク質構造解析のための分散コンピューティングプロジェクト。ネット接続された世界中のコンピュータの処理能力を集めて巨大なスーパーコンピュータを形成し、アルツハイマー病、がん、パーキンソン病などの治療に関する解析やシミュレーションに活用している。専用ソフトの対応OSはWindows、macOS、Linuxなど。

photo Folding@homeのWebサイトより

 Folding@homeが新型コロナの解析を呼びかけたツイートには、高性能なマシンを持つユーザーから協力を申し出るツイートが寄せられている。

 米NVIDIAも高性能なGPUを搭載したマシンを所有するPCゲーマーに向けて、Folding@homeのプロジェクトに参加するように呼びかけている他、米GitHubのナット・フリードマンCEOはGitHubの機能「GitHub Actions」向けに用意したサーバの余剰処理能力を提供すると表明している。

 Folding@homeは2000年にスタート。07年にはソニー・インタラクティブエンタテインメント(旧ソニー・コンピュータエンタテインメント)が「プレイステーション 3」の処理能力を使ってFolding@homeに参加できるソフトウェアを公開するなど話題になった(12年に終了)。

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