米Appleは4月16日(日本時間)、iOSを搭載するスマートフォンの新モデル「iPhone SE」を発表した。4.7インチの液晶ディスプレイを採用し、画面下には指紋認証「Touch ID」対応のホームボタンを搭載。2017年に発売した「iPhone 8」のデザインを踏襲している。日本でも17日午後9時から予約を受け付け、24日に発売する。価格は4万4800円(以下税別)から。
今回はリアルイベントを開催せず、ニュースリリースで発表した。
iPhoneシリーズのエントリーモデル。画面サイズは4.7インチ(1334×750ピクセル、326ppi)で、本体サイズは67.3(幅)×138.4(奥行き)×7.3(高さ)mm、重さ148g。水深1mに最大30分間耐えられるIP67等級の防水防じん性能を持つ。
ストレージ容量と価格は、64GBが4万4800円、128GBが4万9800円、256GBが6万800円。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、(PRODUCT)RED。
プロセッサは最新の「iPhone 11」シリーズと同じ「A13 Bionic」チップを採用。第1世代のiPhone SEが搭載している「A9」プロセッサに比べると、処理性能は最大2.4倍、グラフィックス性能は最大4倍になるという。
バッテリー駆動時間はビデオ再生が最大13時間、ストリーミングによるビデオ再生の場合は最大8時間、音楽再生は最大40時間。30分で最大50%まで充電できる高速充電、ワイヤレス充電に対応する。
背面カメラは有効1200万画素の広角レンズ(F1.8)シングルカメラを採用。最大5倍デジタルズームやポートレートモード、光学式手ブレ補正、最大4K/60fpsのビデオ撮影、最大フルHD/240fpsのスローモーション撮影、ステレオ録音などに対応する。
前面カメラは有効700万画素のシングルレンズ(F2.2)で、最大フルHD/30fpsのビデオ撮影、ポートレードモード、手ブレ補正などに対応する。
イヤフォンジャックは搭載していない。
iPhone SEは、2016年に第1世代が登場。画面サイズが4インチの「iPhone 5s」をベースに、当時最新だった「iPhone 6s」と同じプロセッサ「A9」を採用した。片手で持ちやすいサイズが日本で人気を呼び、現在も“初代iPhone SE”と同じサイズの新モデルを求める人もいる。今回の新製品はiPhone SEの第2世代モデルとなるが、本体サイズは大型化。初代iPhone SEのサイズを期待していたユーザーにとっては残念な結果となった。
一方、エントリーモデルとして価格を大きく下げながら現行のフラグシップモデルと同様の処理性能を持つ魅力は見過ごせないポイントだ。スマートフォン市場全体で本体の高価格化や通信キャリアの販売方法の変化が進んだことで、他社の安価なAndroidスマートフォンに流れる客もいる。“iPhone離れ”したユーザーを再びAppleのエコシステムに連れ戻せるか注目だ。
→・新「iPhone SE」は歴代最安 旧SEやiPhone 8との違いは? 比較まとめ
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