米Googleは2月8日(現地時間)、自社イベント「Live from Paris」において、Googleマップの新機能を発表。アプリの中に実際の街並みを3Dで再現し、さまざまな角度から自由に場所/建物を調べることができる「イマーシブビュー」を、東京の他含む5カ所で提供を開始した。
イマーシブビューにより、検索した建物などを上空から全体的に眺めたり、入口の場所などを3Dで確認したりできる。その場所の交通状況、場所の混雑状況などを重ねて表示できる他、「タイムスライダー」を使って時間帯ごとの天気模様などもチェック可能だ。さらに、レストランの検索でも活用でき、店内の様子を3Dで確認することで事前に雰囲気を知ることができる。
同機能は2022年5月の同社イベント「Google I/O」で発表されたもので、数十億枚のストリートビュー画像と航空写真を組み合わせることで、3D空間上に実際の街並みを再現する。3D化はAI技術「NeRF」(Neural Radiance Fields)を使い、通常の写真から生成しており、照明、素材のテクスチャ、背景にあるものなど、場所のさまざまなコンテキストを正確に再現できるという。
また、スマートフォンのカメラを使って「セカイカメラ」のような検索・ARナビゲーションを実現する「ライブビュー」の対象エリアに、バルセロナ、ダブリン、マドリードを追加予定(東京はすでにローンチ済み)。室内をARでナビしてくれる「インドアライブビュー」も、東京を始めバルセロナ、ベルリン、フランクフルト、ロンドン、マドリード、メルボルン、パリなど12の地域において、1000を超える空港、駅、ショッピングセンターで利用できるようになるという。
その他、到着予定時刻や次に曲がる場所など、ナビの情報をロック画面で表示できるようになる。これにより、スマートフォンのロックを解除せずに、移動経路などを確認できるようになるという。同機能は数カ月以内にAndroidとiOS向けに提供予定。iOS 16.1のライブアクティビティとも互換性があるという。
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