米Googleは9月11日(現地時間)、今年初めに削除したGoogle検索のキャッシュ機能を、Webサイトのアーカイブ図書館を目指す米非営利団体Internet Archiveとの連携で復活させたと発表した。「この機能が完全に展開され、40カ国語で検索できるようになるまでには、1日ほどかかる」としている。
キャッシュ機能は、検索結果に表示されたWebページについて、直接アクセスしなくても、その内容を確認できるというもの。更新されたページの更新前の内容を確認する際などに便利だった。
Googleはこの機能を追加する理由を、「研究コミュニティの人々を含め、多くの人が、利用可能な場合はWebページの以前のバージョンを見ることを重視していることを知っている」ためと説明した。
この機能を使う方法は、検索結果の横にある3つのドットをクリックして表示されるウィンドウで、「このページの詳細」ボタンをクリックする。
「このページの詳細」をスクロールしていくと、「Internet ArchiveのWayback Machineで以前のバージョンを参照」リンクがあるので、これをクリックする。
本稿執筆現在、リンクはあるがこれをクリックしても現行のページが開いてしまう。まだ展開中だからだろう。
Internet Archiveは公式ブログで、「Googleとのこの提携で、Webアーカイブの重要性を強調し、Wayback Machineの範囲を拡大して、ユーザーがアーカイブされたコンテンツにアクセスして探索することがさらに容易になる」と語った。ただし、権利所有者がサイトのアーカイブをオプトアウトした場合や、Webページがコンテンツポリシーに違反している場合は、アーカイブされたWebページへのリンクは利用できないとしている。
Internet ArchiveはWayback Machineで過去25年以上にわたって公開されているWebページのスナップショットを保存してきており、誰でも閲覧できるようにしている。
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