Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

mixi2は、Xと違う「知らないおじさんが乱入しないSNS」に 笠原氏に聞く、収益化の道mixi古参ユーザーが聞く「mixi2」の戦略(1/5 ページ)

» 2025年01月15日 12時00分 公開
[岡田有花ITmedia]

 「mixi2は一応、自分の発案だったと思ってるんですけど……」「収益についてはまだ、検討段階というか……」

 歯切れが悪い。

 新SNS「mixi2」を統括する笠原健治氏(49)のインタビューは、いつもこんな調子だ。シャイで控えめ。慎重に言葉を選ぶ。

画像 言葉を選ぶ笠原氏

 だが実績は雄弁だ。東京大学在学中に創業したMIXI(旧:イー・マーキュリー)は現在、連結正社員1600人超・年間売上高1400億円超の大企業に成長した

 SNSの草分け「mixi」は、笠原社長の下で2004年に公開。2011年3月期のピーク時にはアクティブユーザー1500万、年間売上高161億円(セグメント利益48億円)を稼ぎ出した(当時の決算短信)。

 13年に社長をバトンタッチした後は、取締役として新規事業に注力。15年にリリースした家族向け写真共有アプリ「みてね」は現在、世界2500万ユーザー(うち4割が海外)を獲得し、着実に売上を伸ばしている。

画像 「みてね」ユーザー数の推移(MIXIのプレスリリースより)

 笠原氏が立ち上げた「mixi」も「みてね」も基本は無料。開始時は広告も課金もなく、多くの人「もうかるのだろうか?」と疑問を抱いている間に、収益化の道筋を付けた。

 mixi2も無料・無課金でスタートした。モデルとするX(Twitter)は収益化に苦慮した末、混迷を極めたが、その二の舞を避け、ビジネスを成功させられるか。

 「mixi2のサービスに価値を感じていただいている限りは、必ず収益化できるんじゃないかと思ってます」。笠原氏は自信を込める。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.