“表示爆速”阿部寛さんのサイト、IPv6にも対応済みだった 「デザインより質」ネットで話題
表示速度が“爆速”として知られる阿部寛さんのWebサイトが、IPv6に対応しているとネットで話題に。従来のIPv4と比べて通信速度が速いIPv6だが、日本での普及率は高くなく、ネットユーザーからは「最初に遭遇した対応サイトが、阿部寛さんのホームページになるなんて……」など驚きの声が上がっている。
表示速度が“爆速”として知られる俳優・阿部寛さんの公式Webサイトが、IPv6に対応しているとネットで話題を呼んでいる。従来のIPv4と比べて通信速度が速いIPv6だが、日本での普及率は高くなく、ネットユーザーからは「最初に遭遇した対応サイトが、阿部寛さんのホームページになるなんて……」「デザインより質という男気を感じる」などの声が上がっている。
IPv6は、IPアドレスの枯渇を解消するため、IPv4と併用される形で導入が進んでいる。従来の接続方式「PPPoE」だけでなく新しい方式「IPoE」にも対応できるため、ネットワークが混雑しにくく、通信速度が速くなるとされる。だがJPドメインのWebサイトのIPv6対応率は、2.9%程度にとどまっている(2019年11月、Jストリーム鍋島公章氏の資料より)。
ネットでは3月13日ごろから、阿部寛さんのサイトがこのIPv6に対応していると注目を集めている。阿部さんのサイトは、2000年代前半の個人サイトのようにシンプルなデザインを採用しており、広告や動画などもないため、表示速度が非常に速いことで知られる。
同サイトがIPv6へ対応した時期は不明だが、ネットでは「IPv6に対応している国内サイトは全然見たことなかったのに……」「サイトのデザインはシンプルなのに、先進的な技術を使っているとは……」など驚く声が出ている。
サイトの表示速度については、米Googleが18年に「モバイルサイトでは読み込みに3秒以上かかると訪問者の53%が離脱する」という調査結果を発表し、表示速度を検索の優先順位に反映する方針を打ち出している。
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