NAND不足の影響はあらゆるジャンルのPCパーツにみられる。DDR4メモリは「ここ3カ月で6000円から2万5000円に上がった32GBキットもあります」(TSUKUMO eX.)と言われるほど高騰が激しく、SSDも「500GBクラスは数百円ではなく1000円前後のペースで毎週値上がりしているものがザラにあります」(パソコンSHOPアーク)といった状況だ。高騰だけでなく供給不足もジャンル全体で広がっており、回転率の高い売れ筋モデルはどこも品薄傾向にあるという。
そんな中、先週触れた通りにグラフィックスカードの値上がりも見られるようになっている。TSUKUMO eX.は「メーカー単位で仕入れ値が上がるようになっています。まだ上がっていないところもいつ上げるかという問題で、据え置きのままで済む空気ではないですね」と話していた。
一方で、型番やGPU単位でみると終息モデルは底値で放出特価になっているものがいくつかあり、探せば掘り出し物が見つかる状況でもある。なかでも、Radeon R9 390は税込みで2万円を切っているモデルが複数あり、「2D表示に強いカードを探しているならかなりお得な状態」(同)とのことだ。
とはいえ、そうした二極化傾向も一時的なもので、ジャンル全体で値上がり傾向になるのは時間の問題という声が多勢だ。最近の繰り返しになってしまうが、当面はやはり「早めに買うのが得策」ということになるのかもしれない。
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