NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第11週「1962-1963」(第48~52回)の第52回が4日、総合で再放送される。コンテストへの出場を決めた大月錠一郎(オダギリジョー)から思いを伝えられた雉真るい(深津絵里)だが、額にある傷を気にして彼の気持ちを受け入れることができず…。
カムカムエヴリバディ」第11週「1962-1963」(第48~52回)振り返り(ネタバレ)
るいは、トランぺッターの錠一郎から「On the Sunny Side of the Street」にまつわる思い出を聞いた。彼のなかにある一番古い記憶がその曲で、初めて聴いたのは岡山にあった進駐軍の将校クラブだという。錠一郎は、その頃の岡山にるいもいたのではないかと思っていたとるいに話した。るいは錠一郎の演奏で封印していた母、安子(上白石萌音)との幼少期の思い出がよみがえったことを告白。自分の名前がルイ・アームストロング(=サッチモ)にちなんだものであること、ジャズ喫茶でその楽曲を聴きながら優しく語りかけていた母が、進駐軍将校のロバート・ローズウッド(村雨辰剛)と親しくなり、幼い自分を置いて渡米してしまったことを伝えた。
ある日、るいは貯めたお金でルイ・アームストロングの「On the Sunny Side of the Street」が収録されたレコードを買い、それを聞いた。それは幼少期に安子と岡山のジャズ喫茶で聞いた曲だった。後日、錠一郎の部屋を配達で訪れたるいは、錠一郎からトランペットを吹いてみるよう勧められた。手取り足取り教えられるなか、不意に錠一郎と急接近したるいは、激しく動揺。るいは錠一郎との関係が深まるにつれ、彼に惹かれていく自分を恐れていた。
そんななか、関西一のジャズトランぺッターを決めるコンテストが開かれるというニュースが飛び込んできた。優勝すれば、東京・銀座にある一流クラブでの演奏とレコードデビューができる。錠一郎のライバル、トミー北沢(早乙女太一)はメジャーになるチャンスだと前のめりになるが、錠一郎は興味を示さず、不参加の意向を示した。これにトミーが激怒。幼いころから音楽の英才教育を受けてきたトミーは、実力だけでのし上がってきた錠一郎の才能に嫉妬しており、「見下してんねやろ。俺のこと」と責め立てた。錠一郎は否定するが、真意を打ち明けられず言葉に詰まった。