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2020.03.08

「温泉旅館で1泊2日2食付き」以外の選択肢が、旅行をもっと楽しくする<2020>

ひとり旅はもちろん、ひとりカラオケ・ひとり焼肉など最近では「おひとりさま」も楽しめることが増えてきていますね。
でも「ひとり〇〇を経験してみたいけど、どう楽しんだらいいかわからない」そんな方もいると思います。

そこで温泉オタクの永井千晴さん(@onsen_nagachi)に“ひとり温泉旅行”の楽しみ方を教えていただきました!永井さんは、ひとり温泉旅行に関する書籍も進行中とのこと(詳細は発売が見えてきたら告知します!)。

毎月、連載で少しずつ“ひとり温泉”を楽しみヒントをお伝えしていけたらと思いますので、どうぞお楽しみに。

\過去の記事はこちら/
「せっかくだから」の呪縛から解放されると、ひとり温泉はもっと楽しい
\過去の記事はこちら/
「せっかくだから」の呪縛から解放されると、ひとり温泉はもっと楽しい
https://www.jalan.net/news/article/427842/

記事配信:じゃらんニュース

ひとりで温泉旅行に行くとなると、気になるのが食事。気ままに温泉にゆっくり浸かるのは魅力的だけど、旅館でひとりごはんするのはちょっと抵抗がある……なんて方もいるのではないでしょうか。筆者もひとり温泉旅行が大好きですが、旅館で食事するターンだけはどうも「誰かいたらもっと楽しいかもなあ」と思ってしまいます。

最近は、「旅館でごはんを食べない」を選択することで、だいぶ過ごしやすくなりました。今回はひとり温泉旅行の大敵、“ひとりメシ”について書いていきます。

この連載では、ひとり温泉旅行に興味はあるけど、ちょっとだけ勇気が出ない人に向けて、「こんな楽しみ方があるよ~」ってコツをお伝えできればと思っています。

みんなに教えたい「泊食分離」の考え方

「泊食分離」という言葉をご存知ですか。旅館業界で2000年代以降広がった、食事と宿泊を分ける動きを指します。ユーザーにとっても、「地元の居酒屋で、地元の人がよく食べるような料理を食べたい」「地元で人気のレストランで、地元野菜を使ったイタリアンを食べたい」といった希望がかなえられるので、選択肢が増えたのは良いことですよね。

「1泊2日2食付き」以外の選択肢がもっと楽しくする
▲こういうお店で地元の料理と地酒いただきたすぎる

旅館でごはんを食べず、地元の居酒屋やレストランで食事を済ますと、「ひとりのさびしさ」はずいぶん紛れます。さびしさは、視界に入る誰かと比べることで生まれるもの。「旅館で出された料理を他のお客さんと一緒に食べる」不可抗力から解き放たれれば、誰とも比べない、私だけの旅行になるのです。

筆者はよく、熱海・草津・有馬・城崎など、コンパクトかつ賑わっている温泉街に行くときは、だいたい泊食分離スタイルで滞在します。お酒を飲みたいので、徒歩圏内にレストランがあるのを重要視しています。ちょっといい鮨屋のカウンターを予約したり、地元の居酒屋で瓶ビールを飲んだり、こぎれいなフレンチに挑戦してみたり、若い人が営むカフェで体に優しい定食をいただいたり……温泉街の夜も過ごし方はいろいろです。

「1泊2日2食付き」以外の選択肢がもっと楽しくする
▲地元のおいしい餃子とビールで心も満たされる

別府・道後・甲府などの地方都市の機能も備えた温泉地では、日中は温泉銭湯で体を流し、夜は街に繰り出し地元のビールやワインに舌鼓、宿泊は駅前のビジネスホテル……なんて滞在もしています。宿泊施設を旅館にこだわる必要もありません。

いずれのスタイルも、もしかしたら旅館での1泊2日2食付きよりは高くつくかもしれません。でも、設備にこだわらなければ安い宿泊施設でいいですし、その分食事を豪華にもできます。泊食分離は、お金をかける部分を自分で決められるのがメリットです。

朝ごはんは「近くの道の駅で、地元の方が作ったおにぎり」でも

夕食を外で済ました翌日、朝食はどうすべきか。旅館の朝食は品数も多く、お米もお味噌汁も美味しくて、おなかが空いてなくてもぺろりと平らげてしまいますよね。あの充実感を外で補うのは、ちょっと難しいかもしれません。

「1泊2日2食付き」以外の選択肢がもっと楽しくする
▲シンプルな手作りサンドイッチでもテンション上がる

私がよくやる手は、「地元のおいしいパン屋」か「近くの道の駅」で朝食を買って、移動中に食べること。せっかくなので地元のおいしいものが食べたいので、朝早くに開店しているパン屋は狙い目です。温泉水を使ったパンを売っているところも少なくありません。

「1泊2日2食付き」以外の選択肢がもっと楽しくする
▲買って少しでも応援したくなる道の駅グルメ

朝イチの道の駅には、地元の方が作ったおにぎりやお弁当、和菓子などがずらりと並んでいます。生産者の名前も印字されていて、「地元のおばあちゃんが作ったのかなあ」とか「おじいちゃんお手製なのかなあ」と想像しながら食べるのが楽しい。ほんの少しでも、地元の方に貢献できたらと思うと嬉しくなります。

何を食べたいか、どんな過ごし方をしたいかによって、プランは無限に広がる

多くの方が、「温泉旅館で1泊2日2食付き」を元に旅行プランを考えると思います。旅館で夕食も朝食も済ませられたら楽ですし、おいしいものが用意されていて贅沢ですよね。でも、温泉旅行の食事のとり方はそれだけではありません。特にひとり旅行で、「ひとりメシがちょっとさびしい」と感じるのであれば、旅館以外で食べる選択肢ももっておくと豊かになります。

地元の居酒屋、レストラン、パン屋、道の駅などで、別に「地元の方やスタッフとおしゃべり」する必要はないんです。少しだけでもお金を落とし、風土の滋味をたしなんで、思うままに過ごせたらそれで満点。大事なのは「何を食べたいか」「どう過ごしたいか」。もっと自由に温泉旅行のプランを立ててみませんか。

■プロフィール

永井千晴(ながち)

永井千晴(ながち)
温泉オタクな会社員。訪れた温泉は400超。普段はCHOCOLATE Inc.でプロデュース業をしています。元じゃらん編集部員。
Twitterのアカウント @onsen_nagachi
@onsen_nagachi
https://twitter.com/onsen_nagachi

永井千晴(ながち)  永井千晴(ながち)

温泉オタクな会社員。訪れた温泉は約500。元じゃらん編集部員。 Twitterアカウント @onsen_nagachi

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