「ダンジョンエンカウンターズ」は、シンプルなゲームデザインを突き詰めたダンジョン探索RPGです。プリミティブな設計思想に基づいて、ビジュアル表現や演出は抑えられており、ゲームシステムそのものの面白さを体験いただけます。
アビリティを駆使してダンジョンを探索していくと、16進数で示される様々なイベントに遭遇。バトルもこのイベントに含まれ、一癖も二癖もある敵とのスリリングな戦闘が展開します。深い階層まで進むには試行錯誤を繰り返す必要があり、その過程で、主体的に考えることの楽しさを味わえるのが、本作最大の魅力です。
また、マップの踏破自体もゲームの主目的のひとつ。ダンジョン内には、珍しいアイテム、取り残されてしまった仲間、出現率の低い敵なども存在し、それらを探し求めるコレクション要素も充実しています。そして、数多くの困難を乗り越えた先に、最深部でプレイヤーを待ち受けるものとは……。
本作では、一般的なRPGでは別々の要素とされる「アイテムの入手」「HP回復」「アビリティの付け替え」「武器屋」「防具屋」などもマップ上の「イベント」として存在し、白い番号で表示されています。同様に、敵とのバトルもマップ上に存在し、アビリティ「バトル番号表示」をセットすると、黒い番号で可視化されます。これらのイベントは、条件を満たせば、メニュー画面の各「ブック」からいつでも参照でき、ダンジョン攻略の手助けとなるかもしれません。
本作のバトルでは、「FINAL FANTASY」シリーズでおなじみの「アクティブ・タイム・バトル(ATB)」システムを採用。各キャラクターの素早さに基づいて、リアルタイム*で敵味方の攻防が行われます。このシステムそのものの考案者がディレクターを務めているため、高度に研ぎ澄まされたアクティブ・タイム・バトルをお楽しみいただけるのも本作の特徴です。(※コマンド選択時には時間が止まる「ウェイト」設定も可能)
本作のマップは、縦横のグリッドで区切られた正方形のマスで構成されており、画面左上に現在地の座標が表示されています。1階層すべてのマスを踏破するごとに「アビリティポイント」を獲得できるので、積極的にマップの踏破を狙った方が良いでしょう。ただし、深い階層では、マス自体が隠されていたり、トラップが仕掛けられていたりするため、慎重に進む必要があります。