知事からのメッセージ 令和7年3月
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知事からのメッセージ 令和7年3月
ページ番号1081760 更新日 令和7年3月12日
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令和7年3月11日(火曜日)
令和7年3月11日、「岩手県東日本大震災津波追悼式」を開催しました。
東日本大震災津波から14年となる本日、岩手県東日本大震災津波追悼式を執り行うに当たり、尊い命を失われたお一人お一人の御霊に、岩手県民を代表し、謹んで哀悼の誠を捧げます。
14年前の3月11日、マグニチュード9.0の巨大地震が引き起こした凄まじい津波により、本県において、4,675人もの方々の尊い命が奪われ、また、この震災に関連して472人の方々が亡くなられました。
無情な津波は、今もなお、1,107人の方々を行方不明にしたままです。御家族の皆様の切なる想いが報われることを祈ります。
私たちは、東日本大震災津波によって、自然災害はいつでもどこでも誰にでも起こり得ることを知り、人と人とが支え合うことの大切さを改めて実感しました。
犠牲になられた方々のふるさとへの思いを受け継ぐこと、そして、東日本大震災津波の事実と教訓を確実に未来に伝承し、復興の姿を国内外に発信することは、私たち岩手県民の責務であります。
この14年間で、岩手県では、防潮堤などの津波防災施設の整備が進み、その多くが完成しました。
復興道路等の完成により、県土の縦軸、横軸を構成する新たな道路ネットワークが構築され、沿岸と内陸が一つになりました。
「暮らしの再建」と「なりわいの再生」に向けた取組により、復興は着実に進んできました。
内陸市町村においても、被災地への職員派遣や、被災された方々に寄り添った帰還支援・定住支援など、切れ目のない様々な取組が為されてきました。
国や市町村、復旧・復興に携わってきた企業、団体、個人など、全ての方々が、困難な現実を前にしながらも、懸命に前へ進んできました。
一方で、復興は、まだ終わっていません。残る社会資本整備を早期に進め、被災された皆様のこころのケアなど、中長期的な課題に対し、一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援を続けます。
主要魚種の不漁、エネルギーや資材の高騰への対策など、復興を支える水産業の再生や、復興により大きく進展した交通ネットワークと三陸の魅力を活用した交流人口の拡大に取り組み、地域社会の活性化につなげていきます。
一人ひとりの様々な「生きにくさ」を「生きやすさ」に変え、全ての岩手県民と岩手に関わる人々が、希望をかなえられる岩手を創っていきます。
私たちは、「誰一人として取り残さない」という理念のもと、「いわて県民計画(2019~2028)」の第二期「復興推進プラン」に沿って、三陸のビルド・バック・ベター、より良い復興の実現のために、取組を進めて参ります。
東日本大震災津波から14年という年月が経過し、震災を経験していない世代が増えています。震災の事実と教訓を未来に伝承していくことは、今後、益々重要となってきます。
わが国を代表する震災学習拠点である東日本大震災津波伝承館は、昨年、開館5周年を迎え、これまで、117万人もの方々が来館しています。
「いわての復興教育」の推進により、震災の記憶や経験のない若い世代が、積極的に震災や防災・減災について学び、身の回りの人々に働きかける動きも広がってきています。
2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」では、国との連携のもと、国内外に向け、これまでの復興支援への感謝を伝え、東日本大震災津波の事実と、力強く復興する被災地の姿が発信されます。
国内外で大きな自然災害が起きている中、私たちは、自然災害に強い社会の実現に向けて、東日本大震災津波を今後も伝承していきます。
私たちは、これまでも、何度も大きな津波被害に見舞われてきましたが、決してくじけず、県民が協力し合い、苦難を乗り越えて参りました。
将来、発生が予想される日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に対しても、過去の災害の経験と教訓を忘れず、常に災害に備え、津波による犠牲者を決して出さないという強い決意で、市町村と連携し、全力を挙げて対策に取り組んで参ります。
今般、東日本大震災津波の被災地である大船渡市では、大規模な林野火災が発生し、再び甚大な被害が発生しています。全国から寄せられる御支援に感謝申し上げますとともに、被災された皆様の一日も早い暮らしの再建に向けて、取組を進めて参ります。
3月11日は、「東日本大震災津波を語り継ぐ日」です。私たちは、過去の災害の大きな犠牲の下で学んだ教訓を、今後決して忘れることなく、次の世代に語り継ぎ、一人ひとりの大切な人に想いを寄せ、ふるさと岩手を築いていくことを誓います。
岩手県東日本大震災津波追悼式
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