海外低迷、資材高も
神奈川県内の主な自動車部品メーカーの2024年9月中間連結決算が出そろった。国内完成車メーカー(OEM)は主力市場での販売低迷が響き、下方修正や人員削減を発表した。影響を受けた部品メーカーも振るわず、資材高騰などのコスト増の影響も収益を圧迫し、厳しい折り返しとなった。
日産自動車(横浜市西区)は北米や中国での販売が苦戦し、上期は大幅に業績が悪化した。北米市場では新車導入が遅れ、現地で人気高まるハイブリッド車(HV)を持たない日産は需要が落ち込んだ。中国市場でも現地電気自動車(EV)メーカーとの差が広がっている。
いすゞ自動車(同)は、タイの市況悪化でピックアップトラックなど小型商用車(LCV)の販売台数が大幅に減少、資材費高騰も響き減収減益に転じた。
【表:主な県内メーカーの9月中間決算と短期予想】