「イオンモール橿原」は開業以来、
増床とリニューアルを続ける旗艦店
2023年12月現在、イオンモール株式会社は2024年秋の開業を目指し、奈良県橿原市にある「イオンモール橿原」の増床工事を進めている。この計画は「(仮称)イオンモール橿原3期増床計画」として、2023年10月に同社より着工が正式発表された。
本施設は2004年4月に、県内随一の大型商業施設「ダイヤモンドシティ・アルル」として、JR「金橋」駅から南へ徒歩約10分の位置にオープン。「イオンモール橿原」として生まれ変わった2011年以降、増床や店舗入れ替えなどのリニューアルを幾度となく実施してきた。
2023年春にも大人が好むマルシェエリアや、10~20代の若者に人気のファッションブランド、ライフスタイル雑貨店を導入するなど、大幅なリニューアルを行っている旗艦店だ。
開業からおよそ20年。その規模は敷地面積約112,000㎡、延床面積約225,000㎡、総賃貸面積約 80,000㎡と、近畿最大規模の商業施設へと成長を遂げている。
今回進められている増床工事は、施設の価値をさらに高め、本施設を関西一の商業施設へと進化させる構想だ。
増床リニューアル後の敷地面積はおよそ2倍
総賃貸面積、西日本最大のイオンモールへ
2024年秋開業予定の「(仮称)イオンモール橿原 3期増床計画」の着工地は、現施設から県道35号を挟んだ西側の隣接地。
開発元はそこに、広場一体型となった商業群を設け、暮らしの利便性や価値を高める専門店と機能を新たに導入するという。この開発を通じて、地域のコミュニティを育み、地域住民一人ひとりの暮らしの価値を向上させるのも狙いのようだ。
この工事が完工すれば、その増床面積は敷地面積約11,200㎡、延べ床面積26,000㎡、賃貸面積は48,000㎡。現在と比較して敷地面積は2倍、賃貸面積は1.6倍になり、その総賃貸面積128,000㎡は、イオンモール広島府中の約98,000㎡を抜き、西日本最大となる。
「京奈和自動車道」開通工事が後押しする
周辺住民の高まる期待
橿原市を中心とする地元民はもちろん、大阪府や和歌山県などからも多くの客が訪れている「イオンモール橿原」。
現状、増床エリアのテナントは明らかになっていないものの、これまで幾度となく行ってきたリニューアルの実績を踏まえても、今回も満足度の高いラインナップが予想される。
この地域では本工事以外にも、同施設を経由するように「京奈和自動車道」の開通工事が進められている。これら両工事が完工すれば、この地域の盛り上がりはさらに熱を帯びることになるだろう。
健美家編集部