第4局で第一着を打つ一力遼天元(右)と芝野虎丸九段=28日午前、洲本市小路谷、ホテルニューアワジ(撮影・大田将之)

 28日朝、洲本市のホテルニューアワジで始まった囲碁の第50期天元戦(神戸新聞社主催)5番勝負第4局。一力遼天元(27)=棋聖、名人、本因坊=と挑戦者の芝野虎丸九段(25)は才気あふれる2人らしくどんどん打ち進めている。

 序盤で一力は左上や左下、右上で実利を確保し、芝野は上辺で白模様を広げた。一力は黒21(9四)と白の勢力圏に攻め入り、黒31(9七)で中央へと進出。芝野は白32(9五)と仕掛け、上辺で競り合った後、大場で打ち合っている。

 解説の結城聡九段(52)=神戸市西区=は「私は見たことがない珍しい実戦例だが、両者とも長考はなく、素早く打っている。戦いでどんな技を繰り出すか楽しみ」と話した。(小林伸哉)

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