2023.02.05 08:35
お山の商店、日々閑散 夫妻と猫のんびりと「一人でも客来るなら」―ちいきのおと(107)越裏門(いの町)
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いくつかの品々が並び、名前のない猫がいる店内。普段はいつも薄暗い(写真はいずれもいの町越裏門の岡林商店)
色あせた〈たばこ〉の看板がなければ見過ごされそうな小さな商店が、住民30人ほどの山あいにある。普段は照明がつけられることもなく、訪れる“客”は人よりもサルやタヌキの方が多い。「いつやめてもええんやけど…」。いの町越裏門(えりもん)の岡林商店には、商売っ気のない女性と夫、名前のない猫がいる。
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お客さんにおつりを渡す岡林皐月さん。週3、4回の風景だ