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感染拡大と百貨店の豪奢品売り場の閉鎖要請は何の関係もないことはデータで分かる

2021年5月24日

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「豪奢品」販売しないで その線引きは… 高級ブランドを巡る東京都と百貨店の攻防

さすがにここまで来ると小池都知事は頭がおかしいと感じ出した人も多いのではないだろうか。博物館や美術館はそもそも利用する人も少ない。公園はまた混雑したら心配とか思うコロナ脳も多そうだから違和感を感じる人は多くないかもしれない。が、日曜大工センターやドンキやスーパーは激混みなのに、激混みのわけもない百貨店のブランド品売り場を閉鎖するように要請するとは、もう非科学的を通り越して小池はモンペでも奨励するつもりだろうか。

百貨店はいま四苦八苦である
大手百貨店/4月売上高前年の反動で大幅増、2019年比は2~3割減

もともと斜陽だった百貨店業界であるが、昨年は手痛い打撃を被った。やっと一昨年比で2~3割減まで戻ったその原動力が

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、引き続き、顧客の高額品への関心が高く、宝飾・時計やラグジュアリーブランドのハンドバッグなどを中心に売上をけん引。

いわゆる豪奢品
である。
どうして東京都は豪奢品の販売停止を要請するのか。これは12日より無意味に緊急事態宣言が延長されたためにこれ以上は耐えられないと売り場を再開する動きを見せた百貨店業界への見せしめであると断言できる。グローバルダイニングと同じ。これにはなんの根拠もない。科学的根拠もエビデンスもないのに首長の意思にそぐわないからと企業に嫌がらせをするのは独裁政権と同じだ。

百貨店の営業と感染拡大は相関関係がマイナス

長時間の昼カラや宴会と異なり、買い物などの浅い人出と感染拡大はなんの相関関係もないことは明らかである。
東京の新規陽性者はいま、5/8をピークに急激に減少しつつある。発症ピークは

4/26から一番引っ張ってせいぜい5月の7日だから、そこから潜伏期の5日を引くと4/20~5/2までには感染のピークは終わっていた。つまり緊急事態宣言前にピークアウトしていたのである。新規陽性のピークは5/8です。

これにたいして人出は六本木の夜でさえ

5/8頃から人出は大きく増え始め、緊急事態宣言の前に戻っている。
デパートは違うというやつもいるのでデパートの人出のデータも出す。クロスロケーションズ株式会社の位置情報ビッグデータでは、GW期間中はホームセンターの人出が爆発。

そして肝心の百貨店は

2021年のゴールデンウィークではホームセンターへの人出は今年最大、逆に百貨店は最少となった。百貨店への人流は東京、大阪(緊急事態宣言)で大きく落ち込んだが5/10からは回復基調!!

仮に人出と感染拡大に相関関係があるならそれから2週間を経過した今(潜伏期間の平均は4.7日なので2週間は最大なのだが)、感染は再び拡大しないといけないはずだがまったく増えるそぶりがないどころか絶賛減少中である。感染の収束期には人出はまったく関係ないのだ。日本や東アジアは感染率の天井が低く、すぐにピークアウトするからという仮説をわたしは提唱している。

なぜ数理モデルがコロナで外れるのか。永江仮説を分かりやすく説明するのでこれ以外の仮説があれば聞きたい

5/10から百貨店の人出は増加して回復したのに感染は減っている
つまり双方に相関関係も因果関係もない

こうした科学的根拠がむしろ「百貨店、いや他の施設の自粛も感染とは関係がない」ということを証明している。つまり東京都の百貨店規制は言うことを聞かない業界に対してのに私怨に過ぎず、貧困層には「ブランド品なんて不要不急だ」という共感をアピールする。経済は富裕層がお金を使わないと回らないのに、ドンキやスーパーやDIYは規制せずにブランド品を規制する。本当にどうしようもないバカである。

なぜこんな馬鹿げた施策を行おうとするのか

わたしはこの前提になっているのが、「若者(現役)が感染を広げている」という、完全なる誤解というか思い込みである。
現役が出歩かないように博物館や美術館、公園や遊園地、百貨店、飲食店やスポーツジムなど、楽しいものは全部閉鎖させよう。楽しいものがなければいかないはずだ。
しかしスーパーや日用大工センターは高齢者や貧困層も多く行くから規制しないという考え方が根幹にある。

しかし前にも指摘したが、これは大阪府のデータである。
第3波では


このように高齢者の感染のピークが来てから下の世代の波が来ている。

第4波のデータもあるので検証してみる。赤い点線が高齢者だ。

全体を通してみると最初に一番増えるのは高齢者である。
この部分が別のグラフでは拡大されている。

明らかに先に高齢者に感染が拡大し、それが下の世代に伝搬している

考えてみれば当たり前で、高齢者ほどウイルス放出量が多い。これは分科会の発表資料。

ほとんどの高齢者は大人しくしていても、やんちゃで「おれなんざ、いつ死んでも良い」とほざく少数が出歩いて感染し、ハブとなって感染を広げる。
小樽でまた昼カラクラスター 「対策取り組んだのに」 マスクなし客も 繁華街落胆「気の緩みか」

この店の客は大半が70代以上の高齢者だった。感染が広がったのは12~15日と見られ、1日当たり十数人が来店し「密な状態だった」(保健所)。営業中はドアを開けて換気していたが、マスクをせず歌い、飲食した客や、最長4時間店内に滞在した客もいたという。

若者から高齢者にうつす例も0とは言わないが、それより格段に濃い交流関係の高齢者同士の感染のほうが多いだろう。高齢者施設や訪問介護も中高年が殆どだ。高齢者同士の仲間で感染したり、家庭内感染で家族にうつしそこから高齢者施設に持ち込まれるケースの方がよほど多いはずだ。

何度も書いているように、選択と集中こそがもっとも効率よく処理できる。街中の電気を消して全員家にいろとか莫大な経済破壊を行うより、高齢者の飲酒やカラオケを伴う飲食店への出入りを制限すれば良いだけだ。別に外出するなとは言わない。リスクの低い散歩や買い物や、美術館や図書館は健康のためにどんどん行けば良い。ただし知り合いとの長話は厳禁にして頂く。

それができないのは反発を恐れているからだと思うが、それで殺される現役はたまったものではない。

この間紹介したけど、この本、本当に面白いから読んでみて。

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