現在、飛行機に搭乗できる時間指定については非常にたくさんのカテゴリが存在し、複雑な仕組みになっています。
これはなぜでしょうか。
搭乗順はランダムの方が混雑しない
「Intelligencer」に掲載された記事によると、航空会社は以前、ファーストクラスの乗客とケアが必要な乗客を先に搭乗させたあとは、座席番号順で搭乗させていました。
でも後部座席から順番に案内していくこうしたやり方より、ランダムに搭乗させたほうが、全体の時間がかからないということに気づいたそうです。
その理由は、機内持ち込みの荷物を荷物棚にしまって座席に着こうとする乗客が分散されるからです。はじめに後部座席が混雑し、次いで前方に乗客が押し寄せる、という状況を回避できるわけです。
さらに航空会社は、追加料金を払ってでもほかの人より早く搭乗し、自分のバッグを入れるスペースを荷物棚に確保することで、搭乗ゲートで荷物を預けさせられるのを避けたい乗客がいることにも気がついたようです。
「預けさせられる」を防ぐアイデア
「Intelligencer」の記事は、搭乗順について経済的な側面から考察した後で、たとえ搭乗が最後になっても、ゲートで荷物を預けさせられるのを防ぐアイデアを提案しています。
それは、機内に持ち込む荷物を「ソフトな素材のバッグ」にすることです。
そのほうが、ほかの乗客が持ち込んだスーツケースのすき間や、前の列の座席下などに、どうにか荷物を詰め込むスペースを確保できる可能性が高いのです。それに、やわらかい素材のバッグなら持ち込んでも大丈夫と、搭乗口のスタッフを説得しやすいでしょう。
ただ、ソフト素材のバッグに変えるとなると、それまでと使い勝手が同じというわけにはいきません。また、あいにく預け入れとなった場合、ソフト素材のバッグは、ハードタイプのスーツケースに比べてはるかに脆弱です。
とはいえ、軽くて持ち運びしやすい利点もあります。
私はこれまであちこちの空港を、大きなバックパックをしょって颯爽と歩き、キャスター付きのスーツケースをごろごろ引っ張るほかの旅客を追い抜いてきました。それに、機内の荷物棚に収まらなかったことは一度もありません。
搭乗口で荷物を預けさせられるのが心配なら、以下のリンク先に紹介されている方法を使って、できるだけ早く搭乗する手もあります。
例えば、利用する航空会社がどのセクションの乗客を優先的に案内するかを調べて、そこの席を予約すればいいのです。
あるいは、フライトの24時間前にチェックインしてから、キャンセルが発生して、今より良い席が空かないかを確認しましょう。
最後の手段として、もしも荷物を預け入れるように言われたら、何とか機内のスペースにしまえないかと「努めて丁寧に」お願いしてみましょう。
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Image: Bambi Corro
Source:Here’s Why Airplane Boarding Got So Ridiculous | Intelligencer
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]