皆さんは、ファイルを暗号化するとき、どのようなツールを使っていらっしゃいますか? 先日、米Lifehackerでは「オススメのファイル暗号化ツール」をテーマに、読者さんからアイデアを募集(英文記事)。その結果、特に人気なツールとして、以下の5つが挙げられています。いずれも無料ツールですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

GNU Privacy Guard (Windows/Mac/Linux対応・無料)

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『GNU Privacy Guard(GnuPG)』は、Pretty Good Privacy(PGP)を別実装したオープンソース。暗号スキームや鍵ペアなどをサポートしている。ローカルファイルの暗号化だけでなく、鍵ペアや公開鍵サーバーにより暗号化された、通信にも良いツールだ。ただし、通常の『GnuPG』はコマンドラインツール。アプリケーションプラグインなど、『GnuPG』をサポートしているソフトウェアについては、こちらのページ(英文)を参照のこと。ちなみに、上画像は、『GnuPG』のためのWindows向けインターフェイス『Cryptophane』のスクリーンショットである。

Disk Utility (Mac対応・無料)

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『Disk Utility』は、『Mac OS X』で必要な、ほとんどすべてのディスク関連タスクが扱えるツール。セキュアなディスクイメージを作成したり、128ビット、もしくは256ビットのAES暗号により、ファイルボリュームを暗号化できる。また、『Disk Utility』やこれを用いた暗号化ツールは、『Mac OS X』のエクスペリエンスとシームレスに調和し、暗号化されたボリュームのマウントアンマウントがスムーズにできる。『Disk Utility』を利用した暗号化ディスクの作成方法については、米Lifehacker記事「How to create a Mac encrypted disk image」も参照のこと。

TrueCrypt (Windows/Mac/Linux対応・無料)

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『TrueCrypt』は、強力なディスク暗号化ツール。これを使えば、暗号化された仮想ディスクが作成できるほか、ドライブ全体の暗号化もできる。また、暗号化ボリュームの中で隠しボリュームを作成することも可能。ちなみに、最適化の工夫などがいろいろと施されているので、『TrueCrypt』ボリューム内での操作は、通常のディスクと同じように行える。このツールについては、ライフハッカーアーカイブ記事「米Lifehackerオススメのデータ暗号化アプリ『TrueCrypt』が新バージョンをリリース」もご参考まで。

7-zip (Windows対応・無料)

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『GnuPG』や『TrueCrypt』といった「重量級」のツールに比べ、『7-zip』は、ZIPコンテナベースのシンプルな暗号化ツール。膨大なファイルや、ボリューム全体を暗号化する必要はないが、重要なドキュメントだけ安全に保存したい場合、『7-zip』は便利。新しい圧縮アーカイブを作成し、ファイルをそこに放り込んで、パスワードを叩けばOK。AES暗号256ビットで、ファイルはバッチリ暗号化される。

AxCrypt (Windows対応・無料)

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『AxCrypt』は、Windows向けの無料暗号化ツール。インストールすると、Windowsのシェルと統合し、右クリックメニューでファイルの暗号化・解読ができる。また、自己解凍型の暗号化ファイルが作成できるので、共有先が『AxCrypt』をインストールしていなくても、暗号化ファイルを安全に送信できる。

ちなみに、米Lifehackerでの読者アンケートの結果は以下のとおり。『TrueCrypt』が得票率75%を上回り、ダントツのトップでした。昨年、米Lifehackerオススメのポータブルアプリ5選でも選ばれていましたが、未だに根強い人気を誇っているようですね。

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皆さんも、オススメの暗号化ツールがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください!

Jason Fitzpatrick(原文/訳:松岡由希子)