Windows:秀丸や、Word・Excelで黙々と文字や数字を打っているときに、ちょっとカーソルを動かそうとマウスに手をやったり、変換確定のEnterを押したり、入力セルを変えようと矢印キーを押したりする、ほんの些細な動きさえ煩わしくなる瞬間ってないでしょうか?
そんな右手の、些細だけど頻繁な動きを減らしてくれる、フリーのキーボードユーティリティ『enthumble』をご紹介。
先日スマホでの矢印入力Tipsを投稿していただいたenthumbleさん作成のこちらのソフトは、スペースキーの左隣のキー(「無変換」キーが一般的でしょうか)との同時押しによって、
無変換(スペース左隣のキー)+変換(スペース右隣のキー):Esc
無変換(スペース左隣のキー)+「I」「K」「J」「L」
:カーソルキーの「↑」「↓」「←」「→」
として機能します。無変換キーを押さなければ、元のキーのまま使えるのが嬉しいところ。公式サイトのキャッチには「まだ、小指でEnterを押していますか?」と謳われていますが、頻繁に押すことの多いキーを、ホームポジションのまま打てるのはかなり効率アップにつながります。もちろん、元のEnterやESC、カーソルキーも今まで通り利用可能で、併用できます。解説動画でそのスピード感をご覧あれ。
Macユーザーなら、英数・かな変換時に用いる「コマンド+スペース」と似ているから、すんなり使えるようになると思います。さらにKeyListフォルダ内のiniファイルをいじれば、もっと細かくキーカスタマイズができるのがかなり便利。設定方法も公式サイトに詳しく載っていますので、余分な動きを減らして作業効率を上げたり、自宅と職場とで別メーカーのキーボードを使っていてもキー操作を同じようにしたいときに役立ちます。
他にも、親指でCtrlとShiftが押せるようになる『thumbCtrl』、テンキー近くのキーにTabキーの機能を割り当てられる『tenkeyTab』も、フリーソフトとして公開されています。テンキー使いはこちらもお試しください。
(常山剛)