せっかくワイシャツにアイロンをかけたのに、背中がしわくちゃ...なんてことありませんか? アイロンがけがつい面倒で、毎回クリーニング屋さんに出している方もいらっしゃるかもしれませんが、アイロンは基本さえおさえておけば、それほど難しいものではありません。
そこでこちらでは、ワイシャツ・パンツ・スカートの三大アイテムについて、アイロンがけの基本をご紹介しましょう。
Photo by J i J y.■アイロンに必要なアイテム
まずアイロンがけに必要なものは、以下の3(+1)アイテム。
- アイロン
- アイロン台(幅広のものだと、アイロンしやすい)
- 水(スプレーに入れておくとよい)
- (お好みで)アイロン用スプレーのり
特に、アイロン台はポイント。平らな面を代用することもできますが、アイロン台を使ったほうが、ずっとアイロンがけがカンタンに...。難燃剤などの特殊加工が施されているのみならず、通気性があるので、蒸気を逃がすことができます。
■アイロンがけのコツでは、アイテム別にアイロンがけの方法を見ていきましょう。
T.M. Lewin氏によるこの動画チュートリアルに従えば、3分ほどでワイシャツをキレイにアイロンできます。ポイントは以下のとおり。
- 袖からアイロンをかける。
- 袖にアイロンするときは、ボタンを外す。これによって、袖口がフラットになるので、袖口をシャキっと伸ばすことができ、袖全体もアイロンしやすくなる。
- 襟はボタンを外して、平らに伸ばしてからアイロンする。襟にアイロンをかけたら、一番上のボタンだけ閉めて、全体をアイロンしていく。
- ワイシャツ全体にアイロンしたら、数分間ハンガーにかけて、アイロンの熱を冷ます。冷める間にシャキっとキレイに仕上がる。
パンツはアイロンをかけるというより、プレスするイメージで。アイロンを動かすよりも、やさしくプレスし、スチームを当てることを心がけましょう。
ポイントとしては、以下の点が挙げられます。
- パンツの真ん中の折り目が無くなっているときは、パンツをアイロン台の上に平らに寝かせ、足の縫い目を合わせること。このとき、縫い目から一番離れた端が、折り目の位置。
- ノータックパンツの折り目は、ウエストから6インチ(約15.2センチ)下まで。タック入りのものは、タックまで折り目をつなげる。
- まずは、前側の折り目から整える。
- パンツのテカりが気になるときは、パンツに布をあて、その上からアイロンをかける。
- 折り目をプレスしたら、最低1~2時間は、ハンガーにつるす(折り目がないパンツは、数分つるして少し冷ませばOK)。
Aラインスカートなど、ほとんどのスカートは、ウエストから裾に向かってアイロンをかけるとカンタンに仕上がるそう。ただし、フレアスカートは、裾からかけ始めるほうがベター。また、裾に飾りのあるスカートも、裾からアイロンしましょう。まずは、裾の飾りをひとつづつ丁寧にアイロンすること。
■素材別アイロンの適温 素材にあわせて適温でアイロンするよう、気をつけましょう。特に、シルクやポリエステルは要注意。アイロンが素材を痛めてしまうおそれがあります。いずれも、一番低い温度でアイロンしましょう。また、亜麻布や料理用のベーキングシートで、あて布をするのも一法。ちなみに、亜麻布は通気性が高く、蒸気を外に逃がすので、綿よりもあて布に適しています。 毛とレーヨンは中温、綿や亜麻布は高温がアイロンの適温です。布地の種類がわからないときは、まず低めの温度でアイロンし、それでもシワが伸びないときは、高めに温度を上げて軽くアイロンしましょう。 おまけ:アイロンがないときの裏技
旅行先など、アイロンがないときにシワシワの服を伸ばす裏技をご紹介しましょう。
シャワーカーテンやシャワールームのドアに服をつるし、シャワーからお湯を出して、その蒸気でシワを伸ばします。ただし、はねとんだお湯で服が濡れないように注意すること。
シワを伸ばしたいところに水をスプレーし、軽くもんでから、電話帳などの平らで重いものを上から乗せ、シワを伸ばします。ただし、あまり長時間重いものを乗せたままにすると、新たなシワができるおそれがあるので、気をつけること。
30分くらい時間があれば、シワになった箇所に水をたっぷりスプレーし、ドライヤーで乾かすのも一法です。ポイントは、熱いうちに、ドライヤーから離し、すぐに着るか、ハンガーにかけること。
各チュートリアル動画では、デモンストレーションでアイロンのかけ方を丁寧に説明してくれています。あわせてご覧ください。
Matthew Rogers(原文/訳:松岡由希子)