履歴書を書くのは誰にとっても難しいものですが、大事なチャンスを得るためには大切なことです。特に中途採用の場合は、それまでの仕事との兼ね合いなども考慮しなければなりません。履歴書分析ウェブアプリ「RezScore」の共同設立者であるGerrit Hallさんは、「自分を売り込むよりも、現在の状況を説明することに時間や労力を割いているケースがあまりにも多過ぎる」と、指摘しています。

履歴書(職務履歴書)でよく見受けられる大きな間違いは、「私」のことを書き過ぎているということでしょう。一番よくあるのは、過去の状況について書くというものです。もし、履歴書の中で「~したい」という言葉を使っていたら、それは履歴書で「私」について書いているのと同じ事です。

会社はあなたの自己満足のために、あなたを雇ったりはしません。会社は自分たちの深刻なニーズを満たすために、あなたを雇うのです

Photo by Thinkstock/Getty Images.もし、あなたがセールスマンだったとしたら、お客様に「私は手数料が欲しいので、この商品を買ってくれませんか?」と言うでしょうか。もし、あなたがお客様だったとしたら、それで商品を買うでしょうか。「私」中心の自己チュー履歴書は、これと同じようなものです。 将来の会社のことをお客様として考えましょう。会社は空いているポストに人を見つけるのに時間をかけているという有力な手がかりがあるわけです。できることなら早く決まればいいと思うのが普通です。どうすれば確実に雇ってもらえるでしょうか? 何か他のものを売り込むように、自分を売り込みましょう。

相手の弱味を見つけるというのも大事なことです。なぜ会社は人を雇おうとしているのでしょうか? 前にはどのような人を雇っていたのでしょうか? 一番深刻なニーズは何なのでしょうか? そこがわかれば、自ずと売り込むポイントが見えてきて、会社の問題も解決できるはずです。

新しい仕事を見つける時に、会社のニーズに自分を合わせるというのはとても大事なことです。自分の状況を説明するよりも、相手のことをよく調べて、それに見合うように自分を売り込むことを忘れないようにしましょう。

6 Tips For Experienced Job Seekers Who Have Been Unemployed Long-Term | SimplyHired

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)