お金を節約しようと思った時に「本当にお金をかけるだけの価値があるものは何なのか?」と頭を悩ませることが多いです。ぼんやりと買い物をするよりも、合理的に買い物をしようとするせいで、時間がよりかかることもあります。
金融系ブログ「Budgets are Sexy」では、そんな時は「10倍ルール」を使うといいと言っています。「10倍ルール」とは、その名の通り、買い物をする時に金額を10倍にしてみるというルールです。金額を10倍にしても買うか? と考えてみて、本当に欲しいものかどうかを判断するのです。
今日何か買い物をするとしたら、10倍の金額でも将来の自分のためにそれが欲しいかどうかを考えてみます。値札の金額にゼロを1つ足してみて、それでも欲しいかどうか自問自答するのです。10倍の金額でも欲しいと思ったら、そのまま買いましょう。そうでなければ、それのことは忘れてしまいましょう。この「10倍ルール」を使うと、今日2万ドルで買おうとしている新車は20万ドルになり、800ドルで買おうとしているパソコンは8000ドルになります。2人で50ドルの夕食は500ドルに、月謝150ドルの空手教室の月謝は1500ドルです。
10倍はいくらなんでもちょっと大げさだと思うかもしれません。確かにその通りですが、この10倍ルールはすべての買い物に当てはめて使う必要はありません。何かを買う時に、本当に自分にとって必要なものなのか、その金額が妥当なのかを考える時のガイドラインのようなものです。考え方としては面白いですし、衝動買いや無駄な買い物をついしてしまいがちな人には、それだけの価値があるのかとしばし考えるいい練習になるのではないでしょうか。
The Mighty "10 Rule" | Budgets are Sexy
Thorin Klosowski(原文/訳:的野裕子)
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