不思議なことに、カフェやレストランなど、人が近くにいる狭い場所や多少不便なところの方が仕事がはかどることがあります。「The Atlantic」に、カフェで仕事がはかどる理由が載っていました。The AtlanticのライターであるConor Friedersdorfさんは、自宅以外の場所で生産性を上げることに関して、主に執筆作業を取り上げていましたが、外で仕事をすることを選んでいる人には大体同じことが当てはまると思います。
カフェには「ほどよい雑音」があります。会社みたいにおそろしく静かでもなければ、コンサート会場ほどうるさくもありません。また、カフェなどで仕事をすると、締め切りのことをしばし忘れさせてくれ、気分も上がりますし、仕事をするのが楽しい気分にもなります。
Friedersdorfさんは、Wi-Fiを使って仕事をする人に関するMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究も紹介していました。
...公共の場で一人になると、「やることが無い」という恐怖心を感じます。公共の場にいて、仕事が無いように見える場合は、社会不適合者のように見えるかもしれません。カフェでは、コーヒーを飲んでいればいいですが、何もせずにうろうろしていたら店員に間違いなく怪しまれます。したがって、カフェの常連客というのは、忙しそうに見えるようにもしているのです。何もしていない状態というのは、公共の場では特に、社会的にかなり恐れられているので、私たちはそこに居ても大丈夫なように、わかりやすく何かをするようにします。
筆者はカフェで仕事をする際に、「カフェで他の人が何時間もFacebookを見ているのを端から見たらどう思うだろうか」と考えて取り組むようにしているそうです。同じような理由がモチベーションになって、カフェで仕事がはかどるという人もいるのではないでしょうか。
Working Best at Coffee Shops|The Atlantic
Kevin Purdy(原文/訳:的野裕子)
Photo by HeatherHeatherHeather