ちっちゃなモジュールを組み合わせ、電子回路を自由に創り出せる「littleBits」。その日本での取り扱い開始をKORGが発表したのは2013年10月のことでした。
電子部品を子どもが触れて楽しめるおもちゃに変えたlittleBitsと、シンセサイザーなどの電子楽器を手がけてきたKORG。「手を組んだらこんなものができるはず」をまさに体現するアイテムがリリースされます。11月3〜4日開催されている「Maker Faire Tokyo 2013」で行われたプレス向けイベントで、その発表を聞いてきました。発表されたのは、その名も「Synth Kit」。オシレータやディレイ、キーボードなどといったシンセサイザーの機能が、ひとつひとつモジュール化されています。それらの電子パーツがセットになっているので、手に入れればすぐに、自分だけの電子楽器を創り出せるわけです。
プレス向けの会見に出席した、littleBits・KORGの担当者が"ぶっつけ"で挑んだデモ演奏だと、こんな感じです。
登壇していた三氏が口を揃えて言っていたのが、特に小さな子どもたちが音楽に触れる、今までにないきっかけになるだろうという期待です。
Synth Kitに特別な知識は必要ありません(触って繋いでツマミを回せば、音を自在に操れる!)。これがあれば、楽器の弾き方などの技能がなくとも、誰もが音楽を創ることができる。Synth Kitは、「音楽のメイカーズ」を生む鏑矢になるのかもしれません。
Synth Kitは、12月中旬以降の発売が予定されており、予価1万6000円になることも発表されました。発売前ですが現在、東京江東区の日本科学未来館で行われているMaker Faire Tokyo 2013で展示されています。
(年吉聡太)