生産性アップに関するハックは、毎朝緻密なToDoリストを作成したり、ずっと集中して仕事に取り組む方法といった内容になりがちです。
たしかに、そうした力業も重要ですが、自分にとって効果的であれば、少しずつ前進する方法を見つけることだって重要なのです。
そして、特に長期的な目標については「ゼロデイ」の採用を検討しましょう。仕事を先延ばし癖がある人や、仕事に取りかかるのが億劫な人にもおすすめの考え方です。
ゼロデイとは?
ゼロデイとは「目標に向かって何も達成しなかった日」で、ゼロでなかった日とは「小さくても何かを達成した日」のことです。
毎日少しずつ仕事をする、という考え方は目新しいものではなく、「ゼロデイ」というコンセプトも、10年前のRedditの投稿に由来し、ネット上で小さなムーブメントを起こしたもの。
元の投稿で著者は「エッセイの締め切りがあるときに一日中何もしなかったとしても、午後11時58分に文章を一文書いただけで、ゼロデイではないとカウントされる」と述べています。
プロジェクト全体に比べれば些細な仕事だとしても、重要で意義のあることだと認めることで、やる気が増し、少しずつ大きな成果に向かって積み重ねることができ、重圧に押しつぶされることを抑制できるのです。
ゼロデイをゼロにする方法
ゼロデイをゼロにするための第一歩は、ただそれにコミットすることです。
長期的な目標を立てたものの、1日にたくさんの仕事をこなすのは難しいという人には、この方法が解決策になるかもしれません。
もちろん、小さな仕事をこなすこともゼロデイをつくらないことにつながるのですが、この方法は特に、何か大きな仕事を抱えていて、それを困難に感じている場合に役立ちます。少しずつ片付けていくことで、すべてを管理しやすくすることができるからです。
見える化するとより良い
第二のステップは、自分自身であれ他人であれ、説明責任を果たすことです。RedditにはNonZeroDayというコミュニティがあり、その日に達成したことが投稿されています。
長期目標と短期目標を書き、それに向かって何をしたかを共有するのです。目標を書き出すことで、それを達成するのがずっと簡単になります。特に、成功をどうやって測るのか、いつまでに終わらせるつもりなのかを組み込んだ形で目標を書けばなおさらでしょう。
ゼロでない日を公表したくない場合でも、進捗状況を記録しておくべきです。「連鎖を断ち切らない」方法と同様、これによって自分の進歩を確認することができ、モチベーションも上がります。
ゼロでない日が何日続いたかを可視化することで、継続への意欲につながる効果も期待できます。メモアプリや目標管理に関するファイル、または手帳に記載しても良いでしょう。
これらは、いずれも「すべてを一度にやり遂げなければならない」という過度なプレッシャーを自分にかけず、たとえ小さな進捗でも喜べるようになるための方法なのです。